サッカー豆知識

2023年1月16日

「上手くなること」の倍以上! 親が「子どものサッカーに望むこと」1番多かった回答は?

サッカーをする子を持つ保護者の皆さんが、子どものサッカーに望むことは何ですか?

プロになってほしい、プロは意識してないけど上手くなってほしい、チームスポーツで協調性を身に付けてほしい、気の合う仲間との出会いがあって長く続くと良い、とにかく楽しんでほしい、など人によって様々な感情があると思います。

昨秋、サカイクで行った読者アンケートできいた「親が子どものサッカーに望むこと」のランキングを紹介します。

 

 

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■「親が子どものサッカーに望むこと」のランキング

 

楽しくプレーすること 82.6%
自主性・主体性を身につけること 79.2%
礼儀・マナーを身につけること 67.4%
努力・忍耐力を身につけること 66.7%
協調性を身につけること    59.0%
運動能力の向上    46.2%
論理的思考力(ロジカルシンキング) 44.8%
上手くなること    40.3%
試合で結果を出すこと 27.1%
その他 5.9%

 

一番多かった回答は「楽しくプレーすること」。本人がやりたいと言ってチームやスクールに所属したご家庭も、親がスポーツをさせたくてサッカーを薦めたご家庭もあると思いますが、どんなきっかけで始めたにしろ、子どもにはサッカーを楽しんでほしいと望む保護者が多いですよね。

好きで楽しいからこそ、もっとうまくなりたいという気持ちが生まれたり、頑張る原動力になるものです。

親御さんとしても子どもが楽しんでいる笑顔を見るのは何よりの幸せですよね。

「楽しむ」にもいろんな種類があり、仲間と笑顔で過ごすサッカーの時間を楽しんでほしいというだけでなく、真剣になって取り組むことで感じる楽しさも感じてほしいという願いもあるようです。

 

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■サッカーは自分で考えるスポーツだから

2位は「自主性・主体性を身につけること」でした。サッカーの試合では、自分で考えて動かなければなりません。

また、練習や合宿の準備などもいつまでも親がやってあげては、自分のことを自分でできるようになりませんよね。

サカイクではサッカーを通じた子どもの自立をサポートする情報を発信しているため、
それに共感いただいている親御さんたちの、年齢なりに自立していってほしいという意見が反映されたようです。

 

■忍耐力のない子が増えた?

続いて「礼儀・マナーを身につけること」「努力・忍耐力を身につけること」が並びました。

サッカーというチームスポーツを通じて、そこでの振る舞いや礼儀を身に付けてほしいという声は以前からありますが、昨年のアンケートでは63.0%だったので、やや増加している結果になりました。

社会の変化や家族、親族や近所づきあいなども含めた関係性の変化もあって、礼儀やマナーを学ぶ機会も減っているのかもしれません。

最近は子どもの意見や主体性を尊重することが増えた一方で、学校もスポーツも以前より休んだり辞めやすい環境になったりしていることもあり「忍耐力がつかない気がする」と心配をしている保護者は多いようです。

サカイクにも、サッカー行きたくなさそうだけど、簡単に辞めさせたら辞め癖がつきそうで不安、嫌なことからすぐ逃げる子になるのではないかと心配。というご相談をいただくことがあります。

昨今のスポーツ以外にも娯楽をはじめたくさんの選択肢がある中で、努力し続けることや耐え忍ぶこと、挫折・困難を乗り越える力をつけるのが難しくなったと実感している方が増えた結果といえそうです。

 

■意外に支持が低かった「上手くなること」

「上手くなること」を選択した回答は40.3%で、「楽しくプレーすること(82.6%)」の約半数という結果になりました。

もちろん誰だって上手くなってほしいと思うもの。我が子に「下手でいてほしい」という親御さんはいないはずです。

上手くなることで自信をつけたり、できなかったことができるようになると達成感を感じるので、そのような経験をさせることも含めてサッカーが上手くなってほしいと思うのは当然のことです。

ただ、上手くても楽しんでなければ親御さんもつらいですよね。親にとって我が子に望むのはサッカーを心から楽しんでプレーすることの方が重要だと考える方が多いという結果になりました。

 

■その他の内訳

その他を選んだ方からは以下のようなコメントも寄せられました。

・サッカーを好きでい続けてくれること
・コミュニケーション能力を身に付けること
・できなかったことを練習して達成した時の喜びを体験してほしい
・生涯に渡る仲間を得ること
・成功体験・失敗や挫折の経験を通じて、豊かな人間性を身につけてほしい

 
最初は純粋に我が子が楽しんでいる姿を見るのが幸せだったはずなのに、学年が上がるにつれ熱が入り、保護者の方が勝利にこだわるようになり、出場機会のことで親同士がギスギスしたり、子どもたちもチームメイトを見下すようになったりして、サッカーが楽しくなくなる方も多いようです。

周りを変えるのは難しいかもしれませんが、いま一度自分は子供のサッカーに何を望むのか、を見つめなおすことで親御さんの心も少し軽くなるかと思います。

 

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