サッカー豆知識
2023年3月23日
新生日本代表で躍進が期待される次代のストライカー候補に注目!
撮影:Atsushi Tokumaru
チームを勝たせるFWに求められる資質とは
日本はストライカーが出にくい環境とも言われます。球技の中で最も点が入りにくいスポーツであるサッカーで、ゴールは価値が高く、その専門家であるストライカーは結果で評価されやすいといえます。現代サッカーではFWであっても守備やチームのタスクは求められるが、その中でもある種の「エゴイスト」になることが重要です。(文・河治 良幸/記事提供:エルゴラッソ)
撮影:Atsushi Tokumaru
日本の場合、日常生活でも目立ちすぎると周りから疎まれたり、奇異な目で見られたり、空気を乱すと捉えられることもあります。そうした環境が一般的である日本の社会で、サッカーだけ「エゴイスト」になるというのは簡単ではありません。そうした中で、周りの目をあまり気にしない性格の選手がストライカーとして台頭しやすいのは確かです。たとえばシーズンの目標を聞かれたときに、個人の数字を口にするような選手は性格的にもそういった傾向はあります。町野修斗や小川航基などはオープンにストライカーとしての自覚を表に出すことが多いといえます。その一方で、自分の中にある「エゴイスト」の部分をうちに秘めるタイプの選手もいます。発言は控えめだったり、普段はチームのために献身的に汗を流しながら、その瞬間に「エゴイスト」が顔を覗かせます。スコットランドのセルティックで得点を量産する古橋亨梧が該当するかもしれません。
撮影:Atsushi Tokumaru
もちろん、ストライカーとして得点を取ることを最大の仕事と強く意識しながら、当たり前のようにハードワークする鈴木優磨のようなエゴと献身の"ハイブリッド型"もいます。興味深いのは彼が得点だけでなく、ゴール数にアシスト数を足した「ゴールポイント」を設定していることです。自分が点を取ることで、チームが勝つというのがストライカーの理想的な境地ですが、そのためのアプローチは1つではないし、絶対の正解はありません。ただ、1つの真実は点をより多く取ったチームが勝つということ。だからこそ点が取れるストライカーは尊いのです。世界のさらなる高みを目指す"新生・森保ジャパン"でも、自分が点を取ることでチームを勝たせるストライカーの台頭に期待したいと思います。
EG推薦。2026北中米W杯に推したいストライカーたち
※①生年月日 ②身長/体重 ③利き足④出身地
●招集
上田 綺世
Ayase UEDA
セルクル・ブルージュ(ベルギー)
①1998.8.28 ②182cm/76kg ③右 ④茨城県
■次代のエース最有力候補
爆発的なシュート力と味方から絶好のパスを引き出すセンスを併せ持つ。ゴールのイメージを常に持ちながら、選択肢の中でその瞬間のベストチョイスを繰り出していく。日本とは異なる環境にも適応し、ベルギーで得点を量産するが、未だA代表では無得点。感性が通じる三笘薫などとコンビネーションを磨きながら、三年半後の北中米W杯でエースストライカーに君臨していけるか。
古橋 亨梧
Kyogo FURUHASHI
セルティック(スコットランド)
①1995.1.20 ②170cm/63kg ③右 ④奈良県
■現在、得点量産中!
スコットランドで得点ランキングのトップを走るスーパーストライカー。性格的には「俺が、俺が」と言ったエゴを出すことはないが、攻守でハードワークしながらここというチャンスを逃さず、気づけばゴールネットを揺らしている。神戸時代はイニエスタと見事なコンビネーションを作り出すなど、パサーとフィニッシュのイメージを共有しながら、ゴールという絵を完成させる。
●招集
町野 修斗
Shuto MACHINO
湘南ベルマーレ
①1999.9.30 ②185cm/77kg ③右 ④三重県
■次こそはW杯のピッチに
昨シーズンJ1で13得点を記録。ボックス内で勝負強さを発揮するだけでなく、鋭い仕掛けからミドルシュートでゴールを狙うこともできる。滑り込みでカタールW杯のメンバーにも選ばれたが、出場はならなかった。明るいキャラクターで、悔しさをあまり表に出すことはないが、心は燃えているはず。矢印を自分に向けて、フィニッシュワークをさらに研ぎ澄ませている。
小川 航基
Koki OGAWA
横浜FC
①1997.8.8 ②186cm/78kg ③右 ④神奈川県
■挫折を乗り越え才能が開花
昨季はJ2で26得点を叩き出し、横浜FCのJ1昇格に大きく貢献した。プロ入り前から世代のエースストライカーとして期待されたが、ケガや挫折などを経験して、ジュビロ磐田から移籍した新天地で、決定力が開花した。日本代表として世界で戦う野心も隠さない小川。「自分が点を取ること=チームを勝たせること」という信念を持ち、味方を信じてゴール前で準備し続ける。
細谷 真大
Mao HOSOYA
柏レイソル
①2001.9.7 ②177cm/69kg ③右 ④茨城県
■本能むき出しでゴールに迫る
パリ五輪世代のエース候補だ。あふれるパワーと爆発的なスピード、そして何より一心不乱にゴールを目指すエゴイスティックなまでのゴール本能を研ぎ澄ませて、攻撃のベクトルを縦に向け続ける。活動量のスペックが高く、精力的なハイプレスなど、チームの戦術的なタスクは当たり前にこなしながら、それによって個の輝きが失われない。まさしく現代型のストライカーだ。
熊田 直紀
Naoki KUMATA
FC東京
①2004.8.2 ②181cm/79kg ③左 ④福島県
■大器の片鱗を見せる点取り屋
FC東京のアカデミーが生み出した正真正銘のストライカーだ。前線に張って相手にプレッシャーをかけながら、ちょっとした隙を逃さず、クロスやラストパスに合わせて、アクロバティックにゴールを仕留める。ペナルティエリアの外で受けても、パワフルな左足で弾丸シュートを放つ。「ブルーロック」の"キング"馬狼照英をまねたゴールパフォーマンスにも注目だ。U-20日本代表。
後藤 啓介
Keisuke GOTO
ジュビロ磐田
①2005.6.3 ②191cm/70kg ③右 ④静岡県
■度胸十分。"磐田の超新星"
J2開幕戦で衝撃の2ゴールを決めて注目を集めた"磐田の超新星"。191cmというサイズに溺れることなく、絶妙な動き出しと冷静なフィニッシュワークで、ディフェンスを翻弄する。17歳にして「W杯優勝」という目標を平然と言ってのける度胸の持ち主だが、しっかりと自分の現在地を見つめながら、目の前の課題に向き合っていくまっすぐな向上心が、明るい未来を予感させる。
坂本 一彩
Isa SAKAMOTO
ファジアーノ岡山
①2003/8/26 ②173cm/66kg ③右 ④熊本県
■J2でブレイクの予感漂う
鋭い仕掛けと裏抜けを使い分けて、常にゴールを狙い続ける。覚悟を持って、ガンバ大阪から期限付き移籍したJ2岡山でプレシーズンから得点を量産。開幕スタメンを勝ち取ると、いきなりゴールを決めた。パリ五輪世代の大型FWである櫻川ソロモンとの2トップは相手の脅威だ。"03ジャパン"ことU-20日本代表でもあり、熊田らと競争しながらゴールセンスを磨き続ける。
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