こころ
2011年5月 1日
チームトレーニングにブラインドサッカーを取り入れてみよう!
■「見えない子が主役なのではなく、見える子も主役となってチームメイトをサポートする。そうすることで、相手を思いやる気持ちも育っていく」
《Lesson2》スポ育プロジェクト
<<ブラインドサッカーに学ぼう!「信頼」「声」「勇気」の大切さ
●どんなプログラム?●
こうしたブラインドサッカーの持つたくさんの要素を凝縮して伝えていくのがスポ育プログラムです。小中学生を対象にした体験学習で、サッカーチームなどでの取り組みも進んでいます
「スポ育は障がい者と健常者が混ざり合う社会を作っていこうというヴィジョンの中で、サッカーらしい接点を持った普及を目的に活動を始めました。視覚が奪われているからこそ、大切にしなければならないコミュニケーションの取り方や、"声"が大事なのかということ伝えるプログラムです。実際に授業などを実施すると、子どもたちも(目隠しをするというハンディを持つことで)仲間を信頼する大切さや、声かけのタイミングなど、実体験を通して理解します。強制的に目隠しをされてしまうので(笑)、授業に参加しなければならなくなる。そうすると自分で考え、声もださないといけなくなる。最初は怖がっている子どもたちも、いろいろなことをどんどん吸収して、自分たちからアイデアを出すようになっていきますね」(松崎さん)
●スポ育での学び●
スポ育は体験学習。視覚障がいを持った選手とスタッフで学校やチームを訪問しレクリエーション的な実体験をさせることは、子どもたちに変化・成長の芽を育てます。
「スポ育プロジェクトでは、コミュニケーション、チームワーク、個性、ボランティア精神などを提供していますが、どのワーク(運動)でも声を出すことがとても大切です。声を出すこと。聞くこと。そして、そのタイミングが重要になってきます。声を出せるようになっても、聞く側が聞く体勢になっていないと、意味がありません。実際に見えないことを体験し、不安や恐怖心が分かると、どんな風にかけ声をかけられると動きやすく(理解しやすく)なるのかも分かるようになります。決して見えない子が主役なのではなく、見える(声を出す)子も主役となって、チームメイトをサポートする。そうすることで、相手を思いやる気持ちや、相手の状況を考える力もついてくると思います」(松崎さん)