こころ

2011年5月 1日

チームトレーニングにブラインドサッカーを取り入れてみよう!

●サッカーチームで行うと・・・●

では、サッカーチームで行うスポ育ではどんなことが分かるのかというと「例えば、指導者が『ルックアップ!』とよく口にしますが、選手たちは、なかなかできないことも多いと聞きます。ですが、目隠しをすると、足元もボールも見えないので、自然にルックアップしています。6年生くらいでは15分ほど目隠しをして練習をすると、ドリブルができるようになっていたりしますよ。また、最初は目隠しをしているので恐怖心があるのですが、その気持ちを乗り越えて、第一歩を踏み出す勇気にもつながります。最初は『見えないからできないよ』という選手もいますが、行ってみると、実はできることも多いんですよね。ちょっとした意識や勇気を出すキッカケを与えることで個人個人のマインドも変わります。そして、やはりサッカーでも信頼関係の構築は大切です。サッカーの場合はコーチングに的を絞った声のかけ方など、より実践的なコミュニケーションが可能になります」(松崎さん)

《Lesson3》でこぼこ感を大事にしよう!

「私たちが考えている障がいは、得意なこと、不得意なことと変わらないと考えています。本が読むのが好きな子、運動をするのが得意な子。いろいろな"でこぼこ=個性"が存在します。その、お互いのでこぼこ感を尊重しあうことで、チームワークの絆はもっと深まっていきます。そういうことを、このプロジェクトでの実体験を通して、子どもたちに伝えていけるようにしていきたいと思います」(松崎さん)

次回は、実際のプログラムで行われている「基本ワーク」を紹介します!

※ 目隠しをして運動を行う場合は、十分に安全確認を行ってください。

コミュニケーション力とチームワークを向上させるスポ育ワーク>>


スポ育は、少年サッカーチームも申し込めます。詳しくはWEBサイト『スポ育プロジェクト』をご覧ください。

取材協力・写真提供/『日本ブラインドサッカー協会(PC)』『スポ育プロジェクト(PC)』
取材・文/サカイク編集部

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