こころ
2015年6月18日
お父さんお母さんのための"怒らない"トレーニング
■ビデオ撮影は、自分の応援スタイルも客観視できる
ビデオ撮影をする際は、テレビの中継画像のように広いエリアを入れるように撮ります。ボールや自分の子どもを追ってしまうと、アドバイスをするときに役に立ちません。三脚などで固定して、フィールドの半分くらいを収めましょう。そうすると、全体のバランス、相手との位置関係、味方との位置関係、子どもがどう動いているかということがわかります。小学校のグラウンドでの試合なら、グラウンドの近くに遊具があると思います。遊具に上って、ちょっと高い位置から撮影ができると、さらに見やすく選手の位置関係が理解できますよ。
ビデオ撮影ばかりしていないで、子どもを応援したいという気持ちもわかります。ですので、チームでビデオ係りを決めることをお勧めします。ビデオ係りの人は撮影したものを、DVDに落として選手みんなで閲覧したり、ネットにアップしてチームメイトと共有しましょう。
ビデオ撮影には音声が録音されます。これもポイント。コーチの声を遮るように大きな声のお父さん、お母さんの応援に、罵声や怒声......。ビデオを見ることで、親の応援スタイルを改めて考えるいい機会になります。自分の姿を客観的に見ると、反省することも多々出てくるのではないでしょうか。戦術に関することは、監督とコーチの担当。親はモチベーションを上げられるような声かけが基本です。けれど、ついついコーチングしてしまう親の姿は、まだまだたくさん見られます。応援している自分の姿が第3者からどう見られているか、一度ビデオで見てみましょう。どうしてもコーチングがやめられないなら、ビデオ係りに立候補してみるのも手。みんなに満足してもらう動画を撮ろうと夢中になると、自然と声が出なくなります(笑)。
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