こころ
2016年1月25日
わたしのママは勝利の女神!あなたがお子さんのサッカーを観にいくべきたったひとつの理由
「わたしのお母さんは、普段は仕事が忙しくて試合を観に来られない。けど、お母さんが観に来てくれたときは2回とも勝った」
筆者が指導するサッカーチームに所属する、とある少女が自慢気にみんなの前でこう話しました。彼女の言葉から、選手たちはお父さんお母さんが見守ってくれていることを、すごく意識しているのだということが伝わってきました。
週末がやってくるとサッカー少年少女は試合に臨みます。そのとき、子どもの応援に行くか行かないか、迷うお父さんお母さんも少なくないのではないでしょうか。そもそも仕事で行けなかったり、行けたとしても“子どもは観られたら嫌なんじゃないかなぁ……”なんて考えてしまうこともありますよね。でも、あなたのお子さんはきっと、口には出さないかもしれませんが、あなたに試合を観に来てもらいたいと思っているでしょう。(取材・文 小堺マシアめぐみ)
■子どもは、なんだかんだ言っても親に応援してもらいたいもの
サッカー少年少女は誰もが本当は応援してもらいたいと思っていて、どんなときも自分の味方でいてくれるお父さんお母さんの存在は大きな原動力です。サカイク読者のみなさんには、なるべく多くグラウンドに足を運んでもらいたいです。
私は日ごろから選手として、またコーチとしてサッカーに携わっています。コーチとして指導する子どもたちと接するなかで、「私のママは勝利の女神!」という言葉をロッカールームで聞いたこともありますし、トレーニングをしていて"おっ、この選手今日は気合いが入っているな"と思ったら、お父さんが練習を観に来ていたりするケースが多々あります。また、わたしは子どものころから自分の試合を親が応援に来てくれることが嬉しくてたまりませんでした。まれに「わたしは応援に来てほしくなんかない」という子もいるけど、その大概が恥ずかしがりなだけ。きっと、どの選手も、根本では応援に来てほしいと思っています。素直に表現してくれるかどうかは分かりませんが、応援してくれたら嬉しいはずです。帰宅してから、その日の良かったプレーや、成長している部分などを挙げてもらえたら、もっともっと嬉しいし、どんどん応援に来てもらいたくなるものです。
しかし、子どもに直接「応援には来ないでね!」と言われたり、言葉でダイレクトには拒否されなくとも「今日は応援に行くね!」と伝えた際に嫌な反応をされてしまったりする経験をもつお父さんお母さんもいるでしょう。親としては辛いですよね。でも、それが本当に子どもの気持ちなのかどうかを考えてみましょう。また、そのときの返事として「じゃあ、行かないよ」というのか「本当は行きたいけど、そう言うならやめておくね......」というのか、それだけでも子どもに対しての伝わり方は大きく違うと思います。子どものそっけない対応にこちらも一言で返事をしてしまうのか、それとも応援に行きたい気持ちや悲しい気持ちを伝えるのか。同じ応援に行かないという選択でも、そのちょっとしたニュアンスで子どもたちへの伝わり方は変わってくるでしょう。
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