こころ
2017年1月 6日
プレイヤーズファーストって知ってる?ただ褒めるだけではなく、然るべきタイミングに褒める親になろう
■然るべきタイミングに褒めることができる親になろう
ただ、子どものプレーを褒めることは本来は難しいことだと小島さんはこう付け加えます。
「今は怒るのではなく、褒めることの大事さが喧伝されています。その大枠はいいと思うのですが、何でも褒めればいいわけではないし、怒るときは怒らないといけません。そして、どうやって子どもを褒めるのか、どういうタイミングで褒めるのか、その褒め方というものを、今後はコーチも親御さんももっと知っていく必要がある段階に来ていると感じます。
子どもは十人十色です。一人ひとりをしっかりと見ていないと、いざ褒めるべきときに褒めることなどできません。たとえば、挨拶ができなかった子どもが挨拶ができるようになった、無口だった子どもが自分から発言できるようになった、そういうそれぞれの成長の瞬間を見逃さずに、そのタイミングでどう盛り立ててあげられるか。根気のいることですが、長い目で寄り添いながら、それができるのがいいコーチであり、いい親なのだと思います。自分が小さいときを振り返ってみてください。大人の会話の全部は覚えていなくても、一つや二つは明確に覚えていることがあると思います。子どもは然るべきタイミングに『最近、うまくなったね』などと褒められると嬉しいものです。そういう一つの言葉が、子どもにとって成長するための大きな転機になることがある。その一言を与えることは簡単ではないけれど、それができるのがいいコーチであり、いい親なのだと思うし、そういう環境を子どもに用意してあげること、それがプレイヤーズファーストの趣旨なのだと思います」
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