こころ
2017年3月 9日
上手くできなくてもイライラしない、 "あきらめる"ことでサッカー上達のヒントを掴む
■上手に諦めてイライラなどのネガティブな感情を手放そう
できないことをできるようにするのが練習。それを教えてくれたのは、名取住職の話し方の師匠でもある、ベテランのアナウンサーでした。
「私が喋り方を教わった、村上正行さんというベテランのアナウンサーさんがいたのですが、その方がある日、巨人軍の取材に行ったそうです。当時のエースは堀内恒夫さんでした。村上さんは堀内さんが投げる姿を見て、そばにいたピッチングコーチに『堀内は今年も活躍しそうですね』と言いました。すると、そのコーチは『なぜそう思ったのですか?』と聞きました。そこで村上さんが『汗をたくさんかいて、真剣に練習しているじゃないですか』と答えると、『堀内は去年もあの球を投げていますよ。できることをいくらやったって、練習とは言わないんです。できないことをするのが練習なんですよ』と言われて、まさにその通りだなと思ったそうです。ちなみに仏教では、それを“修行”といいます。できないのは当たり前。できるようになるために練習をするんです」
練習でうまくできなくても、イライラしない。なぜなら、できないことをできるようにするのが練習だからです。できない原因を明らかにする。それが“あきらめる”ことです。原因がわかれば、あとは練習をするだけ。そう考えると、むやみにストレスを感じることも減るのではないでしょうか。ぜひ上手に諦めて、イライラを鎮めてみてください。
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