勉強と進路
2010年12月 6日
【第2回】どうする? 勉強とサッカーの両立-『塾も家庭教師も必要ない!?』
■塾も家庭教師も必要ない!?
文武両道。いつの時代も教育の大きな目標に掲げられてきた命題です。勉強に、サッカーに、毎日忙しい子どもの忙しい親が知っておくべきことは何でしょうか?第一回目に続き、「家庭教師のゴーイング」代表、齋藤義晃さんに話しを聞きます。
「勉強はほとんどが暗記です。覚えなくてはならないものは覚えるしかない。でも時間が経てば経つほど忘れていきます。そこで非常に重要なのが"反復学習"です。家で勉強する習慣がないとせっかく学校で習ったことがどんどん失われていきます」と齋藤さん。
また、ひとくちに暗記といっても、目で読む、手で書く、耳で聞くなど、その内容や子どもの能力によってやり方はさまざまです。個々のペースに合わせたコツを身につけさせるなら、やはり個別指導の塾や家庭教師にまかせるのがベターということになるのでしょうか。
「家での勉強は、家庭内でのコミュニケーションがうまくできていればいいのです。そういった家庭には塾も家庭教師も必要ありません」と、これまた業界人の言葉とは思えない大胆な発言の齋藤さん。ただそういった家庭は実際にはごくまれです。親が言わなくても自ら進んで毎日勉強机に向かう、学校で勉強したことを必ず毎日話し合う。はたしてどれだけの親子が実践できているでしょうか。
多くの子どもはただ漠然と学校に通っているだけで「できれば勉強なんかやりたくない」というのが本音です。「勉強をする・しないは本人の気力次第ですが、やる気を出させるのは本当にむずかしい。やりたくないものは、"何としてでも"やらせるしかありません」と齋藤さんは主張します。親が「やれ」と言っても反発したり抵抗したりするのが子ども。あれこれ口出しすると余計勉強嫌いになってしまいます。その"勉強をさせるワルモノ"は他者に委ねてしまうのが効率のいいやり方。この他者の役割を担うのが塾や家庭教師です。嫌々ながらも、とにかく"やらなければいけない"ムードにさせることが肝心。なぜか"親以外"だとそれがうまくいくようです。