テクニック

2010年12月 6日

【第2回】森崎ツインズ(サンフレッチェ広島)のワンポイントサッカー講座 両足ドリブル編

現在、サンフレッチェ広島で双子のプレーヤーとして活躍中の森崎浩司選手と森崎和幸選手。この森崎ツインズが小学生プレーヤーのためにサッカー上達のヒントを伝授するコーナー。第二回目は和幸選手が、ドリブル上達のヒントを伝授してくれます。

■左右両足を均等に使い、前を向く

「今回は、僕が小学校時代に取り組んでいたトレーニングを紹介したいと思います。

サッカー選手になって振り返ってみると、この基礎練習がとても大切でした。この練習をやっていなければ、Jリーグの試合で求められる高いレベルのプレーはできなかったかもしれません。それほど重要な練習でした。 すでに取り組んでいる人も多いかもしれないけど、それはコーンを使った練習です。5?6個のコーンを等間隔に並べ、その間をジグザグにドリブルしていくというもの。シンプルなトレーニングだけど、実はこれがすごく大事。このとき左右の足を均等に使ってドリブルすることがポイント。

世界にはオランダ代表のロッベンのように利き足でしかドリブルしない選手もいるけれど、それは超がつくようなスーパースターの話。多くの選手が左右の足を使ってドリブルしています。左右遜色なく使えれば、プレーの選択肢は無数に増える。だから、このコーンを使ったドリブル練習で、左右同じように扱えるまでトレーニングしてください。 左右両足で触るだけでなく、この練習をするときの注意点は、下ではなく前を見ること。僕も小学生のとき、監督から「上を向いてドリブルしろ」ってよく言われていました。下を向いていると自分の足下しか見えず、相手が近寄ってきていることも、チームメートがどこにいるかも分からない。でも、目線を前に上げれば、相手の動きも仲間の動きも確認できる。そうすることで、より早く判断できるようになる。

繰り返し練習して、意識しなくても上を向いている時間が長くなるまでドリブルしてほしい。それができるようになったら今度はコーンではなく、人を相手に練習する。コーンは動かないけど、人は動く。試合は必ず対戦相手がいるもの。そうした状況でドリブルを成功させなければならない。だからこそ、動いている人を相手に練習して、試合中の様々な状況、駆け引きの中でも使えるようにする。これが次のステップです。

1  2

関連する連載記事

関連記事一覧へ

関連記事

関連記事一覧へ