テクニック

2011年3月 6日

【第11回】森崎ツインズ(サンフレッチェ広島)のワンポイントサッカー講座 パス&トラップの基本トレーニング編

現在、サンフレッチェ広島で双子のプレーヤーとして活躍中の森崎浩司選手と森崎和幸選手。この森崎ツインズが小学生プレーヤーのためにサッカー上達のヒントを伝授するコーナー。今回は、第10回に続き、和幸選手による「トラップ」講座です。

■パスとトラップ。両方の技術を習得する実践練習

 練習では多くのメニューを行っていきますが、一つの練習で、一つの効果しか得られないというものはありません。一つのトレーニングからは、いくつもの技術を身に付けることができます。トラップ練習でもまた、トラップだけを身に付けるのではなく、例えば、パス練習と組み合わせることで、パスとトラップ、ともに上達することができます。

 第6回で紹介した2人1組で行うインサイドキックのトレーニングを振り返ってみます。 この練習も、インサイドキックをマスターするだけではなく、パスを受けるときに"トラップ"を意識することで、両方の技術を習得することができます。  2人1組で等間隔になりインサイドキックを蹴り合う練習では、蹴るときはパスの受け手が止めやすいボールを蹴ることを心がけます。一方、パスを受ける方は、その次のプレーで再び相手にうまくパスを返せるように、自分が蹴りやすいところにボールをコントロールする必要があります。

 実際に行うときは、スピードが遅いグランダーのパスから、徐々にスピードを上げていきます。ゆっくりとしたスピードのパスを正確にトラップできるようになったら、速度を少しずつ上げていく。それができるようになったら、今度は浮き球のパスなどを取り入れます。最後は球質を決めずにランダムに蹴ってもらい、それを柔軟に、そして思い通りにコントロールできるまで練習を頑張りましょう。それも利き足だけではなく、両足でプレーができるように練習するといいと思います。

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