テクニック
2015年11月16日
小学生から身につけたい3つの守備のコンセプト[日本vsシンガポール戦分析]
■攻撃では“パスの意図”と“ボールの動かし方”を磨け
さて、最後に攻撃のコンセプトについて、気になったことを解説します。シンガポール戦の日本はパスを繋いで攻めることができていました。とくに柏木陽介選手のワンタッチパスは相手の脅威になっていましたし、味方がプレーしやすい、有利な状況を作り出していました。一方で、多くの場面で見られたのが、右サイドで始まった攻撃は右サイドで完結するといったような、サイドを変えるパスが少なかったことです。パスには意図が必要です。これは小学生であっても、プロであっても同じです。これは日本サッカーの特徴だと思いますが、シンガポール戦にしても、ナビスコカップの決勝戦にしても、つねに同じ縦のゾーンでパスをし、相手が密集した難しい状況でプレーしていました。
サッカーには技術だけでなく、戦術理解も必要です。いつ・どこに・なんのためにパスを出すのか。育成年代のうちから、ボールを動かす理由を学んでいく必要があります。柏木選手はパスに関して言えば、シャビのような能力があります。ただ、シャビの方が「この場面で、どんなパスが必要なのか」を理解しています。柏木選手はボールを蹴るという技術面は高いものがあるので、意図を持ったパスの回数を増やすことが、さらに良い選手になるためのポイントになると思います。日本代表には多くのポテンシャルがあります。パスの意図、ボールの動かし方をさらに高めていけば、世界トップのチームと競争できるようになると思います。
●おすすめ商品●
プロの試合映像から「正しい判断」「正しい動き」が学べる!
FCバルセロナのカンテラの指導経験もあるサッカーサービス社のコーチ陣が、サッカーに必要な「認知」「判断」「実行」を徹底解説。Jリーグの試合映像をもとに実際のプロ選手の動きから学ぶことで、自分の試合でも実践することができます。 知のサッカー2巻>>サッカーサービスが教える
「世界で活躍するサッカー選手の育て方」を無料配信!
サッカーサービスによる「知のサッカーメルマガ(無料)」に登録しよう!
※このメール配信はいつでも簡単に解除することが可能です。