テクニック
2015年11月24日
小学生から身につけたい!FCバルセロナの"ラインを突破するサポート"
■“ポゼッションを継続するサポート”に留まったレアルの司令塔
一方のクロースですが、この試合に関して言うと、バルセロナの守備がコンパクトだったため、左右にボールを展開する意識が強いように見受けられました。クロースの場合は“ラインを突破するサポート”ではなく“ポゼッションを継続するためのサポート”にとどまっていたように思います。
ボランチとしてプレーするクロースやブスケッツはパスの精度が非常に高く、つねに意図を持ったパスを出しています。たとえば、受け手がプレーしやすい、局面を打開しやすい方の足を狙って、ピンポイントでパスを出します。ブスケッツはビルドアップにおいて重要な役割を担っていますが、ボールを前に進められないとなったら、最終ラインのマスチェラーノやピケにバックパスをします。そのときに、サイドチェンジしやすい方の足へと最初のパスを出し、次のプレーにスムーズに移行できるようにしています。意識しないと見逃してしまうかもしれませんが、状況に応じて、どちらの足にパスをつけるかというのも重要です。
日本対シンガポール戦分析のときにもお伝えしましたが、ただパスをつなぐのではなく、どういう意図を持ってパスをつなぐか。そのパスを出すことで、味方にどのようなプレーをしてほしいのか。あるいはどのようなプレーをさせたいのか。それが「意図のあるパス」であり、味方へ「メッセージを込めたパス」になります。これは育成年代から身につけるべきコンセプトであり、我々のスクールやキャンプでは13歳までに身につけるためにトレーニングをしています。
クラシコに出場する世界トップレベルの選手であっても、ジュニア年代の選手であっても、サッカーで大切なことは同じです。将来的にトップレベルで活躍するためにも、サッカーに必要な土台となるコンセプトは早いうちに身につけておき、年齢が上がるに連れて意識せずとも“ラインを突破するサポート”を引き出せるようになることが重要だと思います。
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