テクニック

2021年4月15日

指導経験の浅いコーチ向け!編集部がおススメする「止める」「蹴る」の習得に有効なトレーニングメニュー

「止める」「蹴る」はサッカーをする上でとても大切な技術ですが、どのようなトレーニングやコーチングをすることが必要なのでしょうか?

今回、サッカー指導者のためのオンラインセミナー『COACH UNITED ACADEMY』で配信中の動画の中から、「止める」「蹴る」の習得に有効な編集部がおススメするトレーニング動画を2つ紹介します。

「3対1の鳥かご」や「壁に向かってボールを蹴る」といった比較的簡単なメニューが多い動画なので、「どんなトレーニングを行えばよいのか分からない」、「簡単にできる練習メニューが知りたい」という指導経験の浅いコーチの方に参考にしやすい内容になっています。

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ボールを止める・蹴るという基本動作の習得

筑波大学大学院でサッカーコーチング論研究室にて自身の研究活動をする傍ら、選手育成や普及活動を行う内藤清志氏による「サッカーの様々な状況で基本となる、止める・蹴るを確実に行うトレーニング」。

トレーニングは、「3対1の鳥かご」からスタートし、内藤氏は選手に以下のようなアドバイスを送ります。

「パススピードが速くなれば、守備側が移動できる時間も短くなる。攻撃側は味方の足元に、速いボールを出そう。パスの受け手は、出し手がパスで線(ライン)を引ける場所に、ポジションをとることが大事だよ」(内藤氏)

内藤氏は、トレーニングを進めていく上で、スムーズにボールが回らないことを瞬時に見抜くと、対面パスの形にトレーニングの難易度を下げて、ベーシックな動きを再度確認。このように、トレーニングの実施レベルに応じて、適切なアドバイスを送ると同時に、練習メニューを変更する様子は非常に参考になるポイントでしょう。

▼このトレーニングの記事はこちら▼
「止める」「蹴る」を確実にできる選手を育てるには?/サッカーの基本技術を正確に習得するトレーニング

強く正確なキックを身につけるための正しい順番

『UEFA PRO Coaching Diploma(ヨーロッパサッカー連盟公認プロコーチライセンス)』保持する濵吉正則氏による「旧ユーゴスラビアの技術指導に基づいた、強くて正確なキックの習得方法」。

「多くの人にとって、キック練習の最初の一歩は『インサイドキック』になる人が多いと思います。今回提唱するのは、旧ユーゴスラビアのキック練習のメソッドに基づいたインステップキック、アウトフロントキック、インフロントキック、そして最後にインサイドキックの順にトレーニングを行います」(濵吉氏)

理由は足を外側に開いて蹴るインサイドキックの動作は、サッカーを始めたばかりの7、8歳には難しい動きであり、インステップキックは、走るときの足の運びに近い動作なので、7、8歳の子どもたちでも、違和感なく足を動かすことができるからと濵吉氏は話します。

トレーニングは、各種類のキックを壁に当てて動作を確認する簡単なものから、ボールのどこを蹴れば、どのような質のボールが飛んでいくかを解説する場面など、キックの基礎からトレーニング方法までを網羅的に理解できる内容になっているので、ボールを上手く蹴るための指導方法を探している方にはとても参考にしやすい内容となっています。

▼このトレーニングの記事はこちら▼
キックの指導で一番始めに教えるべき蹴り方とは?/旧ユーゴスラビアの技術指導による強く正確なキックの習得方法

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