テクニック
2021年5月10日
オフザボールとは? サッカーにおける重要なプレーについて解説【ボールがない時の動き】
サッカーをしている小学生の中には「オフザボールの動きが大切!」と、聞いたことのある子も多いのではないでしょうか。
一方で「オフザボールってなに?」という疑問を持っている子もいるでしょう。
オフザボールとは、ボールを持っていないときの動き方のこと。サッカーでは1試合のうちにボールに触るのは約2分と言われ、試合中はほとんどオフザボールの状態。圧倒的に多いオフザボールの動きの質を上げることが重要なのです。
この記事では、オフザボールについてその概要から行う際のポイント、具体的な動きなどについて解説します。
オフザボールの役割について知りたい、具体的な動きを練習の中でやってみたい、といった選手は参考にしてみてください。
<目次>
1.オフザボールとは
2.オフザボールの際に意識すること
体の向き
ディフェンスラインとの駆け引き
3.オフザボールの具体的な動き
4.まとめ
オフザボールとは
オフザボールとは、サッカーやフットサルの試合中にボールを持っていない状態のことです。
大人の試合なら90分、少年サッカーなら40分の中で1人の選手がボールに触れる時間はほんのわずかです。時間にすると2分程度とも言われています。
つまり、試合中のほとんどの時間はオフザボールの状態となります。
当然ですが、ボールを持っていないからといって試合に関与していないわけではありません。むしろ、オフザボールの状態は、自分がボールを受けるための準備をする重要な時間となります。例えば、ボールを受けやすいポジションをとる、味方がプレーするためのスペースを作る動きをすることができるでしょう。
オフザボールの動きは決して目立つものではありませんが、試合結果を大きく左右するといっても過言ではありません。これは、11人制でも8人制でも同じことです。
オフザボールの際に意識すること
ここでは、オフザボールの際にどのようなことを意識すればいいのか、具体的なポイントについて解説します。ぜひトレーニングの時から意識してみてください。
体の向き
オフザボールの際は、自分にボールが来たらスムーズに次のプレーに移行できるように、体の向きを意識することが重要です。
例えばボールを受ける際に、相手ゴール対して背中を向けている状態だとボールを受けた後に前を向く手間が発生します。一方で体を半身にし、ボールと相手の状況が確認しやすい状況を作っておけば、ワンタッチで前を向くことができるでしょう。
サッカーはゴールを奪うことが1番の目的であるため、相手のゴールに向かえるような姿勢を意識してください。
ディフェンスラインとの駆け引き
フォワードの選手は、オフザボールの際にディフェンスラインとの駆け引きをすることが重要です。
例えば、オフザボールの際に相手ディフェンダーの視界から消えるような動きができれば、フリーになるためチャンスにつながる可能性があります。また、自分が動くことでディフェンスラインの乱れを誘発することもできるでしょう。
このような動きが上手い選手としてあげられるのが川崎フロンターレ所属の小林悠選手です。トップ選手のプレーを見ることも立派な練習メニューの1つであるため、ぜひ試合動画をチェックしてみてください。
オフザボールの具体的な動き
オフザボールの動きといっても、その種類はさまざまです。代表的なものには以下のような動きが挙げられます。
- オーバーラップ:ボール保持者の外側を後ろから追い越す動き
- インナーラップ:ボール保持者の内側から追い越す動き
- パス&ゴー:自身がパスを出した後、そのまま動き続ける(例:ワンツーパス)
- ダイアゴナルラン:斜めに走る動き
- 3人目の動き:ボール保持者が別の見方にパスを出そうとする際に、その次のプレーを予測して動き出すこと
- プルアウェイ:ゴールから遠ざかるように動くことで相手のマークを引き剥がす
これらの動きを状況に応じて適切に行うことが重要です。そのため、普段の練習や練習試合の時から意識して取り組んでみてください。
まとめ
今回は、オフザボールの動きについてその概要から意識するべきポイント、さらには具体的な動きについて解説しました。オフザボールの動きは試合や練習を通して実際にやってみることが大切です。本などでも学ぶことはできますが、基本を学んだらあとは実際にピッチ上で試してみてください。