考える力

2011年5月11日

シャビを育てた元バルセロナカンテラコーチの教えに迫る!<4> U12クリニックに見る『認知・判断・実行』について②

味方がボールを持っているとき、敵の後ろにいることは、サポートができている状態とはいえません。この場合の仲間を助ける動きとは、相手に取られない位置に走りこみ、パスコースを作ることです。それを試合中、常に考え、実行できるのがいい選手です。いつも「ボールはどこにある?」「自分はボールを持っている選手を助けてあげられているかな」と、考えながらプレーすることを意識しましょう。

■ボールに対して半身で受け『コントロール・オリエンタード(方向付けたトラップ)』をしよう

味方からパスを受ける際に、技術的なアドバイスをすると、ボールに対して半身になることがポイントになります。ボールにおへそを向けた(正面を向いた)状態では、視野が狭くなってしまいます。必ず、ボールに対して半身で受け、次に自分がプレーしたい場所へと『コントロール・オリエンタード(方向付けたトラップ)』をしましょう

『仲間を助けるプレー』は、守備の時にも大切になります。カバーリングを例にあげて説明します。味方の1人が相手の前に立ち、ゴールへのコースを消しているとき、もう1人の味方はボールを取りに行くべきでしょうか? 答えはNOです。そのときにしなくてはいけないことは、ボールを取りに行くことではなく、ゴールへのコースを消している味方を助けることです。味方が抜かれたときのことを考えて、助けることの出来るポジションにつくことが大切です。もし、抜かれたとしても、その後ろにポジションをとれば、味方を助けることができます。 大切なのは助け合うことです。もし、キミが助けられたのならば、次はキミが味方を助ける番です。試合をしていると疲れ、足が止まることもあると思います。味方が相手を追いかけている状況で、疲れていると助けられないこともあるでしょう。しかし、そんなときでも、自分のところにボールが来れば、頑張ってドリブルをすると思います。

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