考える力
2011年5月12日
シャビを育てた元バルセロナカンテラコーチの教えに迫る!<5> U12クリニック・トレーニング法
<練習2 パスオニごっこ>
《方法》
- センターサークルに15人程度が入ります。
- オニは2人で、残りの13人のうち、3人がボールを1つずつ持ちます。
- オニは手にビブスを持ち、他の選手に触れば、オニと交代します。
- オニ以外の選手は、2人のオニに触られないように、センターサークル内を逃げまわります。
- ただし、ボールを持っている人は、オニに触られても平気です。
(人数やボールの数は、状況に応じて変化させてください)
《解説》
これは練習の初めにおこなう、遊びの要素を含んだウォーミングアップです。オニから逃げるときは、しっかりとフェイントの動きを入れて、相手の逆を突くことがポイントになります。フェイントをする際には、腰を沈めて左右に動きましょう。腰の位置が高いと、フェイントが浅くなってしまいます。腰を沈めて、行きたい方向と反対側にフェイントをかけて、オニをかわしましょう。また、「ボールを持っている人はオニに触られてもOK」というルールがあるので、ボールを持っている選手は、オニに追われている選手をみつけて、素早くパスをしましょう。そうすることで、味方を助けることができます。ボールを持っている人、持っていない人ともに、オニと周囲の状況を常にチェックすることが大切になります。
<まとめ>
ここで紹介したメニューのように、練習の最初はウォーミングアップを兼ねた、遊びの要素の含まれた練習をおこないます。とはいえ、単なる遊びではなく、判断やコミュニケーション、アジリティ、パス&コントロールなど、様々な要素を同時に刺激します。ここで紹介したメニューのように、サッカーに必要な要素を複合的に鍛えることができる練習こそが、よいトレーニングといえるでしょう。
取材協力/株式会社Amazing Sports Lab Japan(PC)
取材・文/鈴木智之写真/小川博久
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