考える力

2011年6月 4日

シャビを育てた元バルセロナカンテラコーチの教えに迫る!<8>欧州CL決勝に見る異次元のフットボールを具現化

UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)決勝、バルセロナ(スペイン/以下バルサ)対マンチェスター・ユナイテッド(イングランド/以下マンチェスター・U)。結果はご存知のとおり、バルセロナが3対1で勝利し、2年ぶりにヨーロッパの頂点に立ちました。サッカーの聖地・イングランドのウェンブリー・スタジアムで行われたファイナルは、バルセロナの強さがクローズアップされた試合でした。

■世界最高レベルの技術を持った選手たちが、チームのためにプレーする。それがバルサの強さの一因です

現役時代はクライフとともにプレーし、引退後はカンテラの監督としてシャビやプジョルを指導したジョアン・ビラ氏は、バルセロナの強さを「チーム全員が同じ方向を見てプレーしていること」と評しています。世界最高レベルの技術を持った選手たちが、チームのためにプレーする。それがバルサの強さの一因です。

さらに、バルサの選手たちは、ボールを止めて・蹴るなどの技術面はもちろんのこと、技術を発揮するために欠かすことのできない「状況把握」や「判断」に優れています。それは、チャンピオンズリーグ決勝の先制点の場面を見れば、明らかです。

先制ゴールのキーマンはシャビ(バルサ)です。シャビを育てたジョアン・ビラ氏は「サッカーで大切な事は、スペースを作り、作ったスペースを別の選手が埋めること」といいます。その言葉通り、シャビはセンターサークル付近のスペースに入り、イニエスタ(バルサ)から縦パスを受けます。そして、ゴールに向かってドリブルを開始。ペナルティエリアの手間にいるペドロ(バルサ)へパスを出そうとします。

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