考える力

2011年6月30日

子育ては、あえて気づかないフリをしよう(1/2)

■愛媛FCユース・石丸清隆監督インタビュー

「自分の考えや判断で行動ができるようになると、サッカーも、もっと楽しくなる」

現在、高校年代のトップリーグ「高円宮杯U-18サッカーリーグ2011・プレミアリーグWEST」に所属する愛媛FCユースで監督を務める石丸清隆さんに、物怖じしない気持ちの育て方や、指導者として2児の父として、お父さん、お母さんたちへのアドバイスも伺いました。

■「『親がしたいのか?』それとも『子どもがしたいのか?』」

――石丸監督のお父さん、お母さんは、サッカーに対してなど、何かおっしゃっていたことはありますか?

「両親からは『人に迷惑をかけるな。女の子は殴るな』。それだけでしたね。2人とも朝早くから働いていて、4人兄弟だったので、両親に構ってもらった記憶は、あまりないですね。

僕も今、中学2年生と小学6年生の娘がいるのですが、家庭では放任主義なので嫁からは『もっと関われ!』と怒られます(笑)。でも実際はサッカーにしても、塾に行くにしても『親がしたいのか?』それとも『子どもがしたいのか?』、それが分かっていないと子どもが不幸になると思います

(子どもが)苦労をするかもしれないですけど様子を見てあげて、本当にダメになりそうなときに手を差し伸べる。子どもへのかかわり方は、それくらいでいいと思います」 

――現在、愛媛ユースを指導する際もそこは気をつけている点ですか?

「そうですね。基本的にはガミガミは口出ししません。ノリやテンションが落ちているときには注意しますが、約束事以外は、形にハメるやり方はしていません。自分で判断して実行しないとサッカーは面白くないですし、そう感じてもらうことが上達するにも大事。選手たちには長くサッカーを続けるためにも、より高いレベルの駆け引きをしてもらいたいですね」

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