考える力
2014年10月15日
サッカー指導の伝道師が提言!2歳からできる室内練習法とは
■日本サッカーが世界に勝つためにはアジア全体のレベルアップが不可欠
――日本人選手の自分で考える習慣のなさは、今回のワールドカップ後にも指摘されたことですが、トムさんは今大会をジュニアの指導者の立場からどう見ましたか。
日本は、この先どうすればベスト8やベスト4までいけるでしょうか。20年前、日本ではうまい子どもばかりを指導するコーチをよく見かけました。だからこそ、テクニックを身につける指導法を現場に伝え、うまい子どもとそうでない子どもの差を埋める努力をしてきました。その結果、日本の少年サッカー全体のレベルが底上げされ、うまい子どもはいままで以上に上達できる環境になりました。これと同じで日本が世界で勝つためには、他のアジア諸国が強くならなければいけません。アジア全体のレベルが底上げされることで、日本はさらに上のステップに進めるのではないでしょうか。
トムは現在、中国サッカー協会やインドネシアサッカー協会などからクリニックの依頼を受けています。それは、その国のサッカー少年(少女)のためもありますが、アジア全体の底上げが日本サッカー発展につながると信じているからです。次回は、トム流の親とサッカー少年のかかわり方を語ってもらいます。
トム・バイヤー
“トムさん”の愛称でおなじみのU-12のサッカーコーチ。20年近く日本やアジア各国で指導者として活躍、これまでに延べ50万人以上 を指導した実績を持つ。2008年からは自らが日本に紹介し、15年に渡り普及に努めた「クーバーコーチング」を離れて独立。(株)T3を設立。さらなるサッカー指導と、普及活動に打ち込んでいる。公式WEBサイト