考える力
2015年6月 3日
「子どもが自信をつけて帰ってくる」サカイクキャンプ3つのメリット
「サカイクキャンプに行ってから、"失敗を怖がらず"にチャレンジするようになった」
「サカイクキャンプからチームに戻って、以前より"落ち着いて"プレーできるようになった」
「所属するチームでは周りのうまい子に遠慮しがちだったのに、サカイクキャンプに行ってからチームでも"積極的に"ボールに関わるようになった」
サカイクが普段から発信するメッセージ「自分で考える力を子どもたちに」を実践する『サカイクキャンプ』の参加者アンケートでは、このような「失敗を怖がらなくなった」「積極的にプレーするようになった」「落ち着いて視野が広くなった」といった意見が多数を締めます。では、なぜサカイクキャンプから帰ってきた子どもに変化がみられるのでしょうか?
同キャンプを取り仕切る高峯弘樹ヘッドコーチに話をうかがいました。(取材・文 出川啓太[サカイク編集部] 写真 サカイク編集部)
■自信をつけることで得られる3つのメリット
サカイクキャンプに参加した子どもたちには、「かならずひとつ持ち帰ってもらいたいものがある」と高峯コーチは言います。
それは“自信”です。
「サカイクのコンセプトは、子どもたちの考える力を育てることですが、本来、子どもたちはみんな、自分で考える力を持っています。ところが、キャンプに参加してくれる子どもの多くは、はじめに考えることを躊躇してしまいます。それは自信を持っていないからだと考えています」
よく「うちの子は、周りの子に頼りっぱなしでいまいち“頑張ろうとしない”」といった声を耳にしますが、これは頑張ろうとしていないわけではなく自信がないだけのケースが多いと高峯コーチは言います。
「子どもたちが自信を持てない理由のひとつとして、所属チームのコーチやお父さんお母さんに、自分が選択したプレーや行動を否定されてしまう経験をしていることが挙げられます」
子どもが選択したプレーや行動を否定する声掛けに、「そこはシュートじゃないだろ」「ボールを持ちすぎだ、早くパスを出せ」などがあります。
「もちろん技術や個人戦術を身につけることは大切です。サカイクキャンプでも、マークの3原則や体の向きなど、サッカーをプレーするために必要な技術を身につけるトレーニングを行っています。ところが、技術や個人戦術を教えても、自信を持っていない子どもはそれを十分に発揮することができません」
なぜ、自信がないと技術や個人技術を発揮できないのでしょうか。それは自信がないと“失敗を恐れたり”“消極的になったり”“精神的に余裕がなくなり視野が狭くなったり”してしまうからです。
「これはぼくら大人でも一緒ですよね。仕事で失敗を重ねたり怒られたりすると、その部分が心の中で強調されてしまいます。じつは成功していることもあるのに気づけなくて自信がなくなり、仕事に消極的になっていってしまう。子どもたちのサッカーもまったく同じで、彼らの中でできなかったことばかりが強調されてしまうと、サッカーに消極的になってしまう。もちろん、ダメなことはダメと叱らなければいけないですし、ときに怒ることも必要でしょう。しかし、成功体験に気づかせてあげる、自信を持たせてあげることも必要です」
成功体験を認識することで、自信を持てるようになります。自信を持てるようになると、失敗を恐れなくなり、積極的になり、こころに余裕ができて視野も広がります。そういった落ち着いた心理状態で、はじめて自分で考えることができるようになり、考えたことを周りに伝えることもできるようになります。
★サカイクキャンプ開催!★
■対象:小学校1~3年生
■日程:2015年7月22日(水)~7月24日(金)
■対象:小学校3~6年生
■日程:2015年7月21日(火)~7月24日(金)
■対象:小学校4~6年生
■宮城会場日程:2015年7月27日(月)~7月30日(木)
■大阪会場日程:2015年8月7日(金)~8月10日(月)
■那須会場日程:2015年8月17日(月)~8月20日(木)
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