考える力

2016年7月 7日

身体をほぐすだけじゃない!コミュニケーション能力も身につく子どもが飽きないウォーミングアップ

夏休みはサッカーキャンプの季節。各地で色々なキャンプが行われており、読者のみなさんは「どのキャンプに申し込もうかな」と頭を悩ませているのではないでしょうか。なかでも女の子向けのキャンプは数が少なく、体験できる場も限られています。そこでサカイクでは「小学生の女の子向け」のキャンプを小学4~6年生を対象に実施しています。サカイクが主催する女子キャンプは、男の子向けのキャンプとどこが違うのでしょうか? サカイクキャンプのメインコーチ、高峯弘樹さんに聞きました。(取材・文・写真 鈴木智之)

 

■身体を動かしながらコミュニケーションをとる環境をつくってあげる

夏の日差しが照りつける6月下旬。千葉県のフットサル場でサカイクキャンプの体験練習会が行われました。グラウンドに集まったのは、小学校4、5、6年生の女の子およそ20人。みんな、初めて接するサカイクのコーチ陣に興味津々です。
 
最初は選手同士が2人1組になり、自己紹介からスタート。一通り、お互いの名前と顔が一致したところで高峯コーチから「手を繋いで、向かい合ってみよう」と指示が出ます。これは、2人が手を繋いで向かい合った状態で、足を踏み合うウォーミングアップです。
 
[サカイクキャンプウォーミングアップ1 足ふみゲーム ]
 
お互いに足を踏まれないようにすばやくステップを踏むことで、ステップワークのウォーミングアップになります。さらに、手を繋ぐことでお互いが親密になり、子どもたちの顔が一気にほぐれていきます。高峯コーチは言います。
 
「女の子は、自分から発信することを恥ずかしがる傾向が強いんです。でもサッカーはチームスポーツなので、コミュニケーションが必要です。わたしはこういうプレーがしたいとチームメイトに伝えることは、とても重要ですよね。そのためにもサカイクキャンプでは、参加者同士でコミュニケーションを取らざるをえない練習メニューやルール設定をすることで、お互いの考えを理解し合い、打ち解けやすい雰囲気をつくることを意識しています」
 
ほかにも、一人が地面に寝て、もう一人が体全体をつかってひっくり返す。手押し車の要領でパートナーを押すといった、遊びの要素がありながら、コミュニケーションと動的ストレッチの要素もある質の高いウォーミングアップが行われ、身体と同時に心もほぐれていきます。
 
[サカイクキャンプウォーミングアップ2 魚屋さん]
 
 
 
次ページ:名前を呼んであげることで、子どもとの距離がどんどん近づく
 

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