考える力
2016年7月 7日
身体をほぐすだけじゃない!コミュニケーション能力も身につく子どもが飽きないウォーミングアップ
■名前を呼んであげることで、お互いの距離がどんどん近づく
ウォーミングアップのときに印象的だったのが、サカイクのコーチが子どもたちの名前を積極的に呼ぶこと。これについて、高峯コーチは狙いを明かします。
「子ども達の名前を早く覚えて、積極的に呼ぶことで、お互いの距離がどんどん近づいていきます。とくに女子は初めて会うコーチに対して『この人はどんな人なんだろう』というように、様子を見ていることが多いんですね。そのため、こちらから積極的に名前を呼んでコミュニケーションをとり、コーチの名前と顔も覚えてもらおうと思っています」
サカイクキャンプの体験会は炎天下の中で行われたのですが、子ども達は集中を切らすことなく、笑顔を見せながら取り組んでいました。この要因はコーチ陣の雰囲気づくりのうまさと、飽きさせない練習メニューにあると言えるでしょう。高峯コーチは言います。
「子どもは失敗する生きものです。集中も長くはつづきません。でも、それをコーチがいちいち怒って『ちゃんとやれ!』というのもおかしいですよね。こちらがしっかりプレーさせようと思えば思うほど、子どもたちはコーチの顔色を見て、失敗を恐れるようになります。とくに女子はその傾向が強いんです。なのでサカイクキャンプでは、まずはサッカーは楽しいものなんだと思い出してもらうところから始めます。自分の発想で自由にプレーしてOK。子ども達にそう伝えると、普段クラブでコーチからああしろ、こうしろと言われて、コーチの顔色ばかりをうかがっている子は、目がキラキラと輝き出しますよ」
ウォーミングアップが終わったあとは、ボールを手で頭上に投げて、頭、肩、お腹を触ってキャッチするというレクリエーション要素の強いものから、頭上に投げたボールがバウンドする間に、5回ボールの下をくぐるというコーディネーション要素の強いものまで、次々に練習メニューが変わり、子ども達は楽しそうにボールと戯れています。その後は1対1、2対1の攻防時の身体の使い方を学び、最後は3チームに分かれての紅白戦です。高峯コーチは試合を見ながら、笑顔を浮かべてこう言います。
「子どもたちには、サカイクキャンプは楽しいところ、自分が思う通りにプレーしていい場所なんだよというのを、雰囲気と言葉で伝えられればと思っています。とくに女の子は周りを気にして、ひとりが目立つのを好みません。そのなかでも、サッカーはチームスポーツであり、みんなで楽しむものという雰囲気をつくると、のびのびとプレーするようになります。子どもたちはみんな、サッカーが楽しくて始めたものだと思うので、原点に帰るような雰囲気づくりや声掛けを通じて、サッカーって自由なスポーツなんだ、楽しいものなんだと体験してもらえればと思っています」
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