考える力
2016年7月12日
サッカー少女がみるみるやる気になる!女の子の声掛けで意識すべき2つのコツ
■周りの目を気にしがちな女の子には、積極的にコミュニケーションを取らざるをえないルール設定を
――指導をするにあたって、男の子と女の子の違いはどのようなところに感じていますか?
男の子は、楽しいことがあれば周りを気にせずに集中しますが、女の子は周りの目を気にします。女の子はひとりで何かを発信することに恥ずかしさがあるようなので、サカイクキャンプの練習メニューを作るときも、周りと積極的にコミュニケーションを取らざるをえないルールを設定しています。そうすることで「ルールだからやっている」という言い訳ができて、スムーズにいくんですよね。ただ、お互いに探り合っているのは最初だけで、女の子は一度仲良くなると男子以上に絆が深くなります。サカイクキャンプに来てくれている子も、キャンプで友達になって、翌年一緒に申し込んで再会するということもあります。
――ジュニア年代はお父さんお母さんの関わりが大切ですが、サカイクキャンプではお父さんお母さんへ、どのようなアプローチをしていますか?
キャンプに来てくれた子のお父さんお母さんにお伝えするのは「子どもの判断を尊重してください」ということです。昔に比べていまは、親が子どもに関わる時間が多かったり、より深く関わっているように思います。わたしも子どもがいるのですごくわかるのですが、自分の子どもが可愛くてしょうがないので、親が先回りして、子どもを正しい道に連れて行こうとするんですね。「こっちの道を歩けば安全だよ」と。そうすると、子どもは自分で考えなくなってしまいますし、親や大人の言うとおりにやろうとします。結果的に、子ども自身が考えることをしなくなるので、サカイクキャンプではサッカーを通じて、まずは「自分で考えて、行動する」ような環境をつくっています。
――自分で考えて行動した結果であれば、失敗しても良いというアプローチをするわけですね。
はい。もし失敗したとしても「こうすると失敗するんだ。じゃあ次は違う方法でやってみよう」と考えるようになりますよね。そこで、失敗したことに対して、コーチや周りの大人が否定的な言葉を言ってしまうと、次からは自分で考えて選ばなくなります。それは避けたいので、サカイクキャンプでは「まずは失敗してもいいから、自分の考えでプレーしてごらん」という雰囲気の中でプレーをさせて、うまくいけば褒める。失敗すれば、別の方法はなかったかを考える。その繰り返しの中で少しずつ成功体験を積み重ねて、自信をつけさせたいと思っています。サカイクキャンプは3、 4日と短い期間ですが、過去に参加してくれた人の8割ほどが「少しずつ、子どもに変化が出てきました」とアンケートに書いてくれているので、影響はあるんだな、このアプローチは間違っていなかったんだと思っています。
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