考える力
2017年2月 8日
「大人が先回りして教えない」自分で考える子どもを育むためにサカイクキャンプのコーチが心がけていること
■自分で決めたことの責任は自分に返ってくる事を親が理解させる
なぜ、子どもたちに自立が必要なのでしょうか? それは、サッカーはピッチの中で自分で判断し、決断しなければいけないスポーツだからです。それはそのまま、人生にも当てはまります。
「サッカーはチームスポーツなので、他者との関わりも大切です。試合に勝つためにチームワークや責任感、自己犠牲の精神も必要です。そして応援してくれる人、サポートしてくれる保護者へ感謝の気持ちも忘れてはいけません」
サッカーに必要な取り組む姿勢、グラウンドでの振る舞いを日常生活に当てはめると、多くの気づきがあるのではないでしょうか。
「大事なのは、子どもが自分で決めることを躾けること」
高峯コーチは言葉に力を込めます。
「いきなり大切なことを子どもに決めさせるのではなく、日常の小さなことから、自分で決めるくせをつける。まずはそこから始めるのが良いのかなと思います。私にも2人の子どもがいますが、外にご飯を食べに行くときに、何を食べるのかを親が決めるのではなく、子どもに『何が食べたいか、考えて決めていいよ』と言います。家での勉強にしても、何もしない、10分だけやる、30分だけやる。3つのうち、どれがいい? と訪ね、すべての局面で自分で決めさせるように心がけています。自分で決めた責任は自分に返ってくることを、知ってほしいのです」
■選択肢を用意し、自分で決める経験を積ませること
サッカーの場面に限らずよく見かけるのが、大人が子どもに対して「自分で決めなさい」と丸投げしてしまうケースです。判断材料、選択肢を与えずに「自分で決めなさい」と言われても、大人だって困ってしまいます。経験の少ない子どもならなおさらです。
「まずは大人が選択肢を与えて、その中から選ばせるとスムーズに行きます。本来、人間は子どもでも大人でも、自分のことは自分で決めたい生き物なんですね。サカイクキャンプやシンキングサッカースクールで、チーム分けやルール設定などを『自分たちで話し合って決めていいよ』と言うと、目がキラっと光ります(笑)。サカイクキャンプで『午前中の3時間は何をしてもいいよ」と言うと、山に探検に行く子もいれば、サッカーをする子もいたりと、思い思いに過ごし、楽しそうにしているんです。それを見ていると、子どもたちにとって一番いいことは何なのかって、考えてしまいますよね」
子どもへの接し方に正解はありません。高峯コーチは子どもを自立させるために、日々、様々なことを考え、実行しています。その中から導き出した結論を参加者の方々とシェアし、互いに学びを得る時間になったようでした。
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