考える力

2017年4月24日

プログラミング学習とサッカーの共通点? 自分の考えを形にする力を育成することが、これからの社会を生きる基礎になる

■プログラミングとサッカーの共通点

子どもの年齢や発育、発達に応じて考え方に変化が生じるのは、プログラミングもサッカーも同じです。サッカーでは、10歳頃に自分中心の考えから徐々に変化し、チームメイトを意識し始めるようになります。11歳になると、自分だけでなく周りの言動を理解しようとし始めます。12歳になると、自分と周りをしっかり認識して行動できるようになります。もちろん、発育・発達の状況によって個人差はありますが、最初は1人称だったものが2人称になり、3人称になることで、できるプレー、作るものが変わってきます。
 
「人格が形成されるにつれて、自分以外の人の役に立ちたいという気持ちが芽生え、ものづくりにも現れてきます。スポーツもそうですが、自分本位なのか、相手目線に立つかというのは大きな違いですよね。サッカーもプログラミングも同じで、独りよがりだと良いプレーはできないですし、良い作品も作れません。相手のことを考えるのは、どんな分野でも大切なことだと思います」
 
(写真提供:CA Tech Kids)
 
テックキッズキャンプでは、子どもたちが『宿題や勉強の量に応じて目標時間を設定し、制限時間内に終わらせるアプリ』や『心の一言日記アプリ』『元素図鑑』など、創造性溢れるアプリを作品として完成させています。
 

■スポーツの分野でもITスキルが必須になる

(写真提供:CA Tech Kids)
 
「スクール生に、将来、スポーツのトレーナーになりたいという子がいました。これからはITを使いこなすことが大切になるので、練習メニューをコンピューターでシミュレーションできるようになりたいと。そこでプログラミングが役に立つと言っていました。子どもたちはITの重要性を理解していて、それと自分の夢を結びつけて考えることができるようになってきています。ITという手段を使って、どう自分の夢を実現していくか。そのためのツールとして、プログラミングやITの知識を使ってほしいと思いますし、考え方が身についている様子を見ると、すごく嬉しいです」
 
上野社長はスクールに通う子の保護者から「うまくいかないことがあったときに癇癪を起こす子が、因果関係を探すようになった」と、報告を受けたこともあったと言います。プログラミング同様、うまくいかない原因がわかれば、この問題は解決するはずだという考えになったそうです。
 
様々な経験をすることが「自分で考える力をつける」ことにつながります。それを繰り返すことが、成長するということなのでしょう。サッカー以外にも視野を広げ、様々な角度から、子どもに刺激を与えてみてはいかがでしょうか。
 
 
株式会社CA Tech Kids
ITを活用し21世紀をリードしていく人材を育成することを理念とし、2013年に設立。
小学生向けプログラミングスクール「Tech Kids School」、プログラミング入門ワークショップ「Tech Kids CAMP」を運営。HPやアプリ、ゲームの開発など、デジタルのモノづくりを楽しくかつ本格的に学ぶことができる。
 
Tech Kids Schoolホームページ
http://techkidscamp.jp/school/
 

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