考える力

2018年7月10日

子ども扱いしすぎると責任感が育たない!? ドイツで10年間を過ごしたコーチに聞く日本とドイツの保護者の大きな違い

■家で子どもとどんな話をすればいい?

西村さんは指導をする上で「人としての幹を太くすることを大切にしている」と言います。そのために、子ども自身で決断し、行動するような声掛け、雰囲気づくりを重視。そして、保護者が子どものサッカーにのめりこみすぎず、自分の人生を楽しむことを提唱しています。

(写真はサカイクキャンプ)

「親御さんに『家で子どもとどんな話をすればいいですか?』と聞かれることがあるのですが『チームでコーチからサッカーの話は散々されているので、家に帰ったら、頑張ったね、良いプレーをしたねとたくさん褒めてあげてください』と言っています。グラウンドでコーチにサッカーの話をされて、家に帰ってまで技術、戦術の話を語られてもきついですよね(笑)。子どもを叱るときも、お父さんが強く言うのであれば、お母さんはフォローに回る。常に子どもに逃げ場を作ってあげることが大事だと思います」

インタビュー後編では、プロの世界で活躍する2人のエピソードを通じて、考える力の重要性に迫っていきます。

西村岳生(にしむら・たけお)
一般社団法人Traum Akademie代表理事・「ドイツサッカースクール」代表
長野県松本市出身。松商学園高から中京大学卒業後、ドイツへ渡りケルンスポーツ大学で学びながら現地でもプレー。1998年以降ドイツ(1860ミュンヘン)、日本(湘南ベルマーレ・AC長野パルセイロ)両国のプロクラブで子どもたちのコーチを経験し、2013年に代表として「ドイツサッカースクール」を立ち上げた。現在はJリーグ中継の解説、講演なども行なっている。資格はドイツサッカー協会公認指導者A級ライセンス(UEFAヨーロッパサッカー連盟公認)取得、日本サッカー協会指導者B級ライセンス、コーピングインスティテュート認定コーピングコーチ、中高体育教員免許。

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