考える力
2018年9月 7日
勝ちを目指す情熱がサッカー上達や内面の成長につながる! 強豪国の子供と対戦して見えてきたこと -しらゆり招待 オランダ遠征②-
■オランダ遠征で得た気づき、子どもたちの将来のために大事にしたい指導
言葉が完璧に通じなくても意思の疎通ができることを体感した子どもたち(写真提供:しらゆりシーガルス)
「決勝戦の後に、勝った喜びを爆発させるチーム。その後ろで泣き崩れる選手、呆然と立ち尽くす選手を見て、サッカーの原点を見ることができました。育成年代では『勝利か育成か』という議論がされますが、その考えは対立するものではないと思っています。問題があるとするならば、どちらかに極端に偏ってしまうこと。オランダの子どもたちを見て、勝ちを目指す情熱が上達や成長に繋がることを実感しました。子どもたちに、将来どんな人間になっていてほしいのかを考えた上で、サッカーを通して、いま、何を、どのように伝えるのか。指導者として、その重要性を改めて痛感しましたね」
さらに、こう続けます。
「なにより大切なのは、相手をリスペクトする気持ちを持つこと。このような考え方をトップダウンではなく、草の根から発信していくことが大事だと思います」
サッカーはスポーツとして楽しむだけでなく、生きていく上で必要なことを経験し、学ぶことができるツールでもあります。普段とは違う環境である海外に行き、多様な価値観に触れることで、たくさんの気づきを得ることができたようです。
海外でオリジナルの大会を主催するという、大きなチャレンジを果たしたしらゆりシーガルスの選手たち。将来に向けて、大きな財産となる経験をすることができたのではないでしょうか。