考える力

2021年11月17日

サッカーキャンプ参加後大好きなゲームをスパッと辞められるようになった子、キャンプで起きた意識改革の理由

サッカーの技術だけでなく、人間的な成長を促すサカイクキャンプ。実際参加した子どもにどんな変化があったのか、親御さんは成長を感じているのか。気になる方、いますよね。

この夏のサカイクキャンプに参加してくれたお子さんと親御さん、それぞれの声を聞いたのでご覧ください。

サカイクキャンプ参加前は、サッカーを辞めようと思っていたという3年生のジュンヤくんとお父さんにお話を伺いました。キャンプから数か月たった今、ジュンヤくんはサッカーを続けています。「目標を掲げ、積極的にプレーするようになった」という見違えるほどの成長もみられるそう。

3日間のサカイクキャンプでのジュンヤくんの変化にご注目ください。
(取材・文:小林博子)

 


サカイクキャンプ

 

<<夏キャンプ参加者の声 子どもたち自身が「考える力がついた」と実感するキャンプで、コーチたちが行っている声掛けと「ライフスキル」指導とは

 

■サッカーだけじゃないキャンプという点に惹かれて参加

キャンプに参加することを促したのは、ジュンヤくんのお父さんでした。まずはサッカーの技術向上につながるスクールを探していたこと、そして生活習慣を改善するきっかけを探していたことも理由でした。コロナ渦で自宅で過ごす時間が長くなるにつれ、ゲームや動画配信サイトなどに触れる時間が多くなってしまい、生活リズムの乱れに頭を悩ませていたそうです。

「3日間でサッカーの技術が大きく伸びるとは正直期待しておらず、どちらかというと心の成長を期待して参加させました。そういうところにも重きをおいているサカイクキャンプは今のジュンヤにぴったりだと思いました」(お父さん)

 

■キャンプ後はゲームをスパッとやめられるようになった

実際、キャンプ後のジュンヤくんの生活態度は大きく改善されたそう。お父さんは「例えば、お風呂にはいりなさいと声をかけると、それまではだらだらとゲームを続けてなかなか入らなかったところ、今ではすぐにゲームを終わらせて入るように。小さなことですが、規律が身に付いた証だと思います」と話します。

ジュンヤくん本人に、どうしてそうできるようになったのかも聞きました。「サカイクキャンプではみんなと過ごすから、時間になったらパッと動かないといけなかった。そうしてみたら、そのほうがちゃんとできて気持ちよかったです。ゲームはだらだらやっていてもきりがないと思えるようになりました」と、なんとも優等生的な返答が! そう答えるジュンヤくんの横で、ニコニコとしているお父さんの表情が印象的でした。

ゲームやスマホの使い過ぎに頭を悩ませている親御さんも多いはず。サカイクキャンプでは、それらは期間中スタッフが預かります。3日間のデジタルデトックスができるという意味でも、キャンプは子どもたちにとって貴重な体験になるでしょう。

 

■子ども扱いせず、一人ひとりと本気で向き合う

ジュンヤくんがサッカーを辞めようと思っていた理由は、自分のプレーに自信が持てなかったことや、チームメイトとのコミュニケ―ションに悩んでいたことなどがありました。

できないことやうまくいかないことは、まわりの人や環境のせいにして諦めてしまいがちな性格でもあったため、所属チームで孤立することもあったようです。

そんなところはキャンプ中も見られましたが、コーチたちはジュンヤくんに本気で向き合い、時間をかけて話すことを根気よく続けました。

キャンプに帯同した菊池コーチは、こう話します。

「チーム活動をする少年団やクラブチームでの活動は、勝つことや技術の習得など、サッカーそのものがメインです。対してサカイクキャンプ心の成長やピッチ外での行動も重視しているため、子どもたち一人ひとりの内面としっかり向き合います。子ども扱いせずに真剣に話します。そして、その後の行動が良い方向に変わればちゃんと認める。そういったことの繰り返しで、ジュンヤくんもだんだんどうしたらいいかを理解してくれたように思います」

キャンプ中、ジュンヤくんは5つのライフスキルのうち「コミュニケーション」をしっかり理解し、大きく伸ばすことができました。苦手だった気持ちのコントロールもできるように。サッカーではチームメイトとともに協力し合い、3日目の試合では勝利。ジュンヤくんがキャンプで一番嬉しかったのは「試合で勝ったこと」とのことですが、その勝利の裏側には、ジュンヤくんの変化が大きく影響したといえそうです。

「親が言ってもなかなか受け入れてもらえないので、第3者のプロのコーチが本気で向き合ってくれたことで、素直に受け入れることができたのだと思います」と、お父さん。キャンプ参加の一番の目的であった心の成長を実感してくれていました。

 

自分で考えて行動する力がつくサカイクサッカーキャンプとは>>

 

■心の成長がプレーにも現れる好循環に

諦めない姿勢、人や環境のせいにしないこと、仲間とのコミュニケーションなど、3日間で伸ばしたこれらのスキルを味方に、サッカーでは「自信」が育まれました。

ジュンヤくんに自信がついたかを聞いたところ、「はい!」と元気に即答。「3日目にいいプレーができたし、サッカーが上手な子たちと同じチームで試合ができたから」と、理由も言葉にすることができました。

たくさんの「できる」を繰り返し、チャレンジすることを怖がらなくなったことで、キャンプ後のチームでのサッカーでも「ボールに絡むシーンが増えた」とお父さんは感じているそうです。ポジションはディフェンダーのジュンヤくん。「抜かれても追いかけるようになった」という変化も。

お父さんは「かつては自分に自信が持てないことがプレーにも現れ、持っている力を発揮できていないシーンも多かったと思います。でも今はそうじゃない。自信がついたことで積極的になり、サッカーにも良い影響がありました。結果としてサッカー上達にもつながったと思います」と、手応えを感じてくださっています。

 

■こんなときだからこそ、サッカーができることに感謝しよう

最後にお父さんは、「毎日サカイクのfacebookで子どもたちの様子を報告してくれたり、しっかりとした体制で運営されている点も魅力でした」とキャンプに子どもを預ける親の心境も話してくれました。

コロナ渦での開催となった前回のキャンプでは、感染対策を徹底するため、食事など生活面でのプログラムの変更を余儀なくされています。たとえば毎回子どもたちが楽しみにしているバーベキューは行わないなど残念な変更も。親御さんが安心して子どもを送り出せ、子どもたちは安全に過ごせることが第一です。

「そんな中でも、サッカーができることの喜びや、キャンプに参加させてもらえることに対する感謝の気持ちは、以前より強く伝えています」とコーチたち。

寒くなると風邪やインフルエンザなどが流行しだしますので心配だと思いますが、子どもたちはどんどん成長していきます。安心安全な環境下で真剣にサッカーと向き合う3日間は、こんなときだからこそ貴重な体験になるのかもしれません。

親元を離れて過ごすほんの3日間で自信をつけて帰ってくるキャンプ、純也くんも、参加したいけど迷っている子がいたら「僕も行ってみたけど大丈夫だったから、行ってみたら?』とアドバイスする」と断言してくれました。

なんだか自信なさげにプレーしている、どこか楽しくなさそう、と感じている親御さん、サカイクキャンプでお子さんの自信を取り戻しませんか。

 

初心者でも自然と長く書けるようになるサッカーノートとは>>

 

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