今回の主な内容
柿谷選手の注目すべきプレー『ファーストタッチ』に迫る
サカイク4周年記念! 基本から魔球までキックの蹴り方講座
日本代表の本田圭佑や世界の一流選手が操る無回転シュートについて、長年研究をつづける筑波大学教授の浅井武先生。彼が教えるキックの蹴り方講座をまとめました。
インサイドキックやインステップキック、アウトサイドキックなどの基本からラボーナやインサイドドライブなどの高等テクニックまで、各種キックを科学的なアプローチを含めた解説で、どこよりもわかりやすく説明します。
「お父さん、このキックどうやって蹴るの?」
子どもに聞かれて困ったことはありませんか? このまとめ記事を読んで、子どもの質問にも答えられるようにしておきましょう。初期記事を未読の新規読者はもちろん、サカイクオープン当時からの読者もぜひもう一度ご覧ください。
【第1回】意外と知らない「無回転シュート」- 理論編
無回転シュートを生むのに最も大切なのは、インパクトの瞬間どれだけ足を振るスピードが出ているか。そしてもうひとつはボールをインパクトする部分の硬さです。つまり足の硬い部分で上手に蹴れているかが重要です。
【第2回】意外と知らない「無回転シュート」- キックの種類編
例えばクリスティアーノ・ロナウドは無回転シュートを2つ以上蹴りわけています。ひとつはブレながら落ちていくボール。そしてもうひとつはストレートにまっすぐのびていくボール。僕は今、その点に注目して研究を続けているんです。ボールの中心を強く蹴れば無回転シュートは生まれる。でも、同じように見える無回転シュートにも落ちるボールとそうでないボールがある。
サッカーの基本となる5種類のキック
インステップ系のキックはシュートやロングボール、ディフェンス時のクリアーなど、強く、遠くへボールを蹴りたいときに使われることが多い技術です。インステップキックで強いボールが蹴れる理由は、キック動作が走るフォームに近く、スムーズかつ素早く足を振ることができ、振り足のスイングスピードを出しやすいという点にあります。
縦に落ちる「インサイドドライブ」を徹底解剖!
「足の硬い部分でボールの下を蹴る」。蹴り足の硬い部分(足の内側の骨が出っ張っているところ)でボールのやや下部をミートして、上方向に振り抜く。通常のインサイドキックで使っている、土踏まずの上とくるぶしの間あたりの広い面では、インパクト時に強力なパワーが出ないため、ドライブには向かない。
誰もが一度は蹴ってみたい「無回転ブレ球」を徹底解剖!
「足の甲の内側の平らな部分で蹴る」。インパクトには基本的に足の甲の内側の平らな部分を使う。しかし、厳密には選手によって微妙に異なるポイントで、ボールの"芯"をとらえているようだ。共通するのはボールの中心をつぶすイメージで力強く押し出すこと。どこで蹴れば無回転になるか、何度も蹴って試そう。
遠藤保仁のフリーキック。「インフロントカーブ」を徹底解剖!
「内側に引っ張るように振り抜く」。自分から遠いファーポスト側を狙うときは、蹴り足を外側に振り抜くが、反対にニアポストを狙って蹴るには、インパクトの瞬間にボールを内側に引っ張るような動作が必要。横回転と縦回転が同時に加わったボールは、勢いよく飛び出してから、するどく曲がりながら落ちてくる。
C・ロナウドも得意とする「ラボーナ」を徹底解剖!
「足の甲の中心でボールの真ん中を叩く」。当てるのはスパイクの靴紐を通している甲の中心部分で、ボールの真芯を上から「叩く」イメージで蹴る。インパクトでは蹴り足をナナメに伸ばし、なるべく足の甲の広い部分に当たるように、軸足との間隔を広くとる。最後は足首を返してスナップを利かせるように蹴ると強く叩ける。
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