今回の主な内容
親ならしっかり心得ておきたい、子どもにしてはいけない声掛けまとめ
親ならしっかり心得ておきたいNGワードまとめ
あなたは普段、お子さんと接するときにどんな声掛けをしていますか? 日常生活はもちろんサッカーの応援をしているとき、どのような言葉を子どもに投げかけてきたか思い起こしてみましょう。
あなたがよかれと思って掛けた言葉に、子どもがふてくされたりやる気をなくしたりしたことはありませんでしたか?
それはあなたの言うことを聞かない子どもがいけないのでしょうか? ひょっとすると、それは少しちがうのかもしれません。
今回は、これまでサカイクが取材をさせてもらった様々な専門家が、こういったアプローチをしてはいけないと教えてくれた7つのNGをピックアップしました。ぜひご一読ください。
「○○君を出すから負けたんだ」はNG!選手起用は親が決めることじゃない
試合の流れを見て『この展開なら、この選手は出せそうだな』といったことは、つねに考えています。たとえば、実力は劣るけど毎回練習に来ている子っていますよね。監督としては、その子も試合に出してあげたい。でも彼を出場させると、チーム力が下がってしまう。そこで、チームで一番うまい攻撃の選手を最終ラインに下げて守備を強化し、彼を前線のポジションで出すなど工夫しました。それでも失点してしまい、ほかの親から『◯◯を出すからだ!』と言われたこともありました。
「一生懸命走りなさい」はNG!低学年から理解できる足が速くなる方法
「子どもの足がなかなか速くならない」
「息子に腕を振れって教えても一向に腕を振れるようにならない」
このような悩みがサカイク編集部に届きます。
子どもの足が速くなればとさまざまなアドバイスを送るも、なかなか走りに反映されない。とくに低学年の子どもは、言っていることをなかなか理解してくれない。そんな悩みをお持ちの方が、多いのではないでしょうか?
そこで今回は、先日開催された小学校低学年向けのタニラダー講習会にお邪魔し、ヴァンフォーレ甲府でフィジカルコーチを務める谷真一郎さんに、小さいころから実践すべき足が速くなるトレーニングや声掛けを聞いてきました。
怒鳴るはNG。目標設定が子どものやる気を高める
高妻先生の講演からは、「スポーツは選手が楽しむもの。決して指導者が"やらせる"ものではありません」というメッセージが込められていました。高校時代、指導者が怒ったり、怒鳴ったりするチームでプレーをしていた選手は、怒られることがやる気を出すための条件付けになり、大学に進んで環境が変わると、どうにもやる気が出なくなるケースもあるようです。「大切なのは、選手の内側から沸き上がるやる気を高めること」なのです。
「宿題やったの?」はNG! 子どもが自ら宿題を始めるしつもん術
ぶつかられたら、倒されてしまう----。
もうひとつ、わたしが悩んでいることに「宿題をなかなかやらない。あと回しにしようとする」があるのですが、それも親である私が「帰ってきたらまず宿題をやりなさい」と押し付けるのではなく、本人に「いつやるか」「なぜ、そのときにやるといいのか」「やらなかったらどんなスペシャルトレーニング(罰ゲーム)をするか」を考えさせたほうがいいそうです。
「なんでできないんだ」はNG!そのミスには子どもなりの考えがある
「サッカーは仲間とするものだ。ミスに文句をいうのではなく、ミスをカバーできるように自分が走るのがサッカーだ」
「試合が終わるまで諦めてはいけない。できないと思っていたらいつまでもできないままだ」
「広がれ」という指示はNG!与えるのは答えではなく少しのヒント
『広がれ!』という指示ではダメなんだ。それでは『広がる』ことが目的になってしまう。何のために広がるべきなのか。ゴールを目指すためにどうすればより上手くボールを運ぶことができるかを尋ねてみる。すぐに答えが出ないかもしれない。
「飛び込むな」はNG!? ボールを奪える子どもの育て方
小さい子どもたちにまず大事なのは個人戦術。1対1での対応だ。いつどこでどうやって取りに行くべきかを学ぶんだ。もちろんただ無闇に飛び込んでも取れない。でも取りに行こうとしなければいつまでたっても取り切ることができない。試合では積極的な気持ちが裏目に出て、相手に突破を許して失点することもあるだろう。でもそうした経験を繰り返して改善していくことでしか、サッカーはうまくならない。子どもたちには負けてもいいなんて言わない。だれだって勝ちたいんだ。でも大人は、指導者はそれだけを見ていてはダメなんだ。
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