プレーに口出ししてしまうと、子どもはサッカーが楽しくなくなってしまう
親であれば子はかわいく、心配だし放ってけないので、ついつい口をだしたくなるものですよね。
でも、それって子どものためになっているのでしょうか?
サカイクでは、定期的にサッカー少年を子に持つサッカー選手(元サッカー選手含む)にインタビューをしています。
選手として一流である人ほど、じつは子どものサッカーについて言いたいことを我慢していることがわかります。
それは、なぜでしょうか?
今回は、サッカー選手たちの子どもの育て方をまとめました。
「サッカーを教えすぎると嫌いになってしまいそう」サンフレッチェ広島FW佐藤寿人のサッカー少年の育て方
"教える"ではなく、一緒にボールを蹴ることはよくやってました。けど、細かく「ここをこうして」ということはしなかったです。ぼくはあくまでは選手であってコーチではない。もちろんコーチの資格は持っていますけど、だからといって今子どもたちのコーチではない。教えすぎると、本来の純粋にボールを蹴る楽しさや、子どもの持っている自由な感性が奪われてしまう。
「両親はあれこれ言わず、やりたいことを最大限サポートしてくれた」サンフレッチェ広島FW佐藤寿人の子育て論
次男はGKをしています。以前ぼくのチームメイトだった西川周作選手によくしてもらったので、純粋に西川選手に憧れて、キーパーをやりたいと言い出しました。そこからずっとキーパーをしています。長男はぼくを見てFWをやりたいと言ってくれました。だから三人でサッカーをするときは、次男がキーパーで、長男がシュートを打つ。ぼくはというと「パパ、パス出して」と言われてパスを出してます(笑)。
「サッカーやめていいぞ」元日本代表ボランチ福西崇史が子どもを突き放す理由とは
「子どもたちには、『いつでもやめていいぞ』と言っています」
福西さんの子どもがサッカーの練習から帰ってきて、「しんどい」と漏らしたり、次の日の朝にちゃんと起きてこなかったりすると、福西さんは「そんなにしんどいんだったら、サッカーやめるか?」と聞くそうです。
「あえて"痛い思い"をさせる」元日本代表ボランチ福西崇史が子どもにサッカーを教えない理由
日本代表でボランチとしてワールドカップに出場し、現在はサッカー解説者として活躍する福西崇史さん。福西さんの2人の子どもは、どちらもサッカーをプレーしています。元Jリーガーの家だったら、プロにするための"英才教育"をしていると思うかもしれません。
しかし、福西さんのスタンスは驚くほど自然体です。
「子どもの試合を見に行くこともありますけど、本当に普通に見ています(笑)。ワーワー言ってくる親なんて、子どもにとってみればうるさいだけでしょうから」
「サッカーを教えていませんか? だから、うまくならないんです」川崎フロンターレ風間八宏監督に学ぶサッカー少年の育て方
「『サッカーを"教えて"いませんか?だから、うまくならないんです』とわたしは答えています。たとえばわたし自身、現役時代はうまい選手だったかもしれないけど、その経験で培ってきたものを子どもたちにただ与えても、自分を超える選手にならないかもしれないし、時代遅れの選手になってしまうかもしれない。だから、"子どもの好きにやらせてあげれば良いのではないか"と考えていますし、それが伸びる秘訣でもあります」
北澤豪の父親論!「うちの子は全然ダメで」という謙遜はNG
親は言いたいことがたくさんあっても、本人の状況が確認できていない時点で、言ってしまってはダメだと思うんです。言ってしまうことで、子どもが難しい状況になってしまうこともあります。
父親・北澤豪の声掛け「母さんと喧嘩するといいプレーできない」
ぼくも「来るな」と言われたことはありますよ。でも、まず「なんで?」って聞きます。きっと、試合を観ていろいろと文句を言われるのがイヤなんだろうけれど、生意気だよね(笑)。親は子どもの試合を観に行った方がいいと思います。
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