親も相手やレフェリーに敬意を!スポーツ大国アメリカで推奨される"ROOTS"とは
米国には「スポーツペアレンティング」という講座があります。これはスポーツをする子どもを持つ親を対象にしたもので、親として、子どものスポーツにどのように関わるかを考えるものです。
ポジティブ・コーチング・アライアンスのオンラインコースでは、子どもだけでなく、親も試合に敬意を表し、試合を尊重できる環境を作っていくには、どうしたらよいのかという具体的なアドバイスをしています。
うるさいから来ないで!息子の一言で正しい応援の仕方に気づいたお母さんの話
「お母さんはうるさいからもう来ないで!」
それまでは息子のサッカーの送り迎えをし、当たり前のように練習を観て、当たり前のように試合で声援を送っていた飯塚博子さんは、息子から投げかけられたショッキングな言葉を意外にも冷静に受け止めていた。
「言われたときは『どうして?』と驚いたと思うんですけど、それまでの自分の行動を振り返って思い当たる節が(笑)」
試合の主役はだれ? 子どものサッカーの応援で自問すべきたったひとつのこと
自ら考え、行動するサッカー選手を育てるために大切なPLAYERS FIRST(プレイヤーズファースト)。
試合では自分たちの子どもの応援をしつつ、相手選手や審判に対して声を荒げる大人もいます。この行為も決してプレイヤーズファーストではありません。加えて、そんな声を日常的に聞いていると、子どもたちも使うようになってしまいます。
サッカーは相手チームや試合にかかわってくれる人をリスペクトすることから始まります。
あなたの子どもは、サッカーがうまくなるために不可欠な"子どもらしさ"を失っていませんか?
「なんであの場面でシュートを打たなかったんだ?」
「もっと攻撃参加をしないとダメじゃないか?」
練習や試合から帰ってきたわが息子に、そんなふうに頭ごなしに問い詰めていませんか?子どもからすれば、コーチから言われたこと、親から言われたこと、双方の話している内容がまるで異なるので混乱してしまう場合があります。
わが子のサッカーを見守るスタンスを、もう少し考え直してみませんか?
知ってるとサッカー観戦がもっと楽しくなる!保護者のためのサッカー用語解説
かつては「ロスタイム」と呼ばれていた言葉が現在は「アディショナルタイム」と統一されていることはご存知ですか?
観戦者としては「ロスタイム? いまはアディショナルタイムっていうんだよ?」という豆知識が得られるという程度のことでしょう。しかし、子どもたちにとっては違うかもしれません。
サッカーに限らずスポーツの世界では「ポジティブシンキング」が前向きなチャレンジを生むことがよく知られています。試合終了間際に「もう時間ないぞー」と声をかけるのか「あと2分はあるぞー」と声をかけるのか。たかが言葉とはいえ前向きなチャレンジに変換できるのではないでしょうか。