全日本少年サッカー大会
2011年8月 9日
【全日本少年サッカー大会】-バルセロナと柏レイソルU-12の共通点
■[大会総括]バルサの教えと共通する柏レイソルのパス&コントロール
8月2日から6日に渡り、静岡県で全日本少年サッカー大会が開催されました。優勝は柏レイソル。準優勝は名古屋グランパス。3位が大宮アルディージャとディアブロッサ高田FCでした。
優勝したレイソルは選手個々の力が際立っていて、なかでもパス&コントロールの技術・判断が抜きん出ていました。
パス&コントロールとは、動きながらボールを『止めて、蹴る』プレーのことです。レイソルの選手たちは、ボールが来た方向とは反対の足で止め、視野を確保した状態でボールをコントロールする動作が徹底されていました。彼らは顔を上げ、周りの状況を見ることができているので、判断の質も高く、次のプレーにスムーズに移ることができます。そうして、ボールを持っていない選手がスペースに顔を出し、精度の高いパス&コントロールで相手を崩していきました。
筆者は全日本少年サッカー大会準々決勝の前日まで、日本で行われたFCバルセロナのキャンプを3日間、取材していました。これは、日本のU-12年代の選手にバルサのカンテラ(下部組織)コーチが指導をするというクリニックで、バルサのコーチが日本の選手に何度も伝えていたのが、パス&コントロールであり、『ボールを受けるときの身体の向き』でした。
■10歳から身につける実践で必要な判断と技術
レイソルの選手たちを見ていると、バルサのコーチが要求していた動きを、高いレベルで身につけているように見えました。そこで、松原直哉監督に「パス&コントロールの質、身体の向きを作る部分は、かなりトレーニングしていますね」と水を向けると、胸を張って「そこは小学4年生の段階から徹底しています。うちの一番スペシャルなところだと思います」と即答してくれました。