わが子にあれこれ指示をしてしまう親御さんの子どもはうまい選手であることが多い、と小島さんはこう続けます。

 

「ピッチサイドで見守る親御さんの期待が大きいので、そういう指示をどうしても出してしまう側面はあるのだと思います。どうしても目の前の試合に勝ちたいと思っていて、わが子の活躍次第でチームが勝てる可能性が高まるという状況がある。だから『〇〇ちゃんにパスなんかしないで、お前が自分でいけよ！』などという言葉を発してしまうケースがあるのだと思います。決して悪気があるわけではなく、ついつい熱くなってしまうのだと思いますが、やはり、子どもを冷静に見守る親としての目線は、子どもが成長していくうえでも非常に大事なものになります。試合中に熱くなっているときにもしもチームメイトの親御さんから注意をされてしまえば、騒いでいる親御さんとしては立場がなくなる側面もあるかもしれません。ですから、やはりコーチから『今から3年後、５年後に、子どもがよりいい選手になるには、指導ガイドに書いてある親としての心構えが大事なのですが、参考にしてはいかがでしょうか？』という声掛けをして、その親御さんにできるだけ寄り添うように解決していくのがよいのではないでしょうか」

 

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