少年サッカーあるあるお悩み相談室

2016年10月21日

わが子が「前のコーチのほうがよかった」と言い出したら、あなたはどうする?

小学3年生のわが子を見てくれていたコーチが去り、別のコーチに変わった。
 
「ぼく、前のコーチのほうがよかった……」
 
ぽつりと言ったわが子。確かに、以前のコーチのほうが子どもへの教え方がうまかったように感じてしまう。
 
こんなとき親としては子どもにどう対応してあげればいいのでしょうか。
 
東京都武蔵野市の強豪町クラブ関前SCを率いて約25年、教え子になでしこジャパンの岩渕真奈選手や多くのJクラブ下部組織でプレーする選手がいる小島洋邦さんに話を聞きました。(取材・文 杜乃伍真)
 
 
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■いろいろなコーチに出会うことも大事

「子どもが気に入っているコーチにずっと見てもらえるというのは幸せなことだと思います。ただ一方で、いろんなコーチに出会うことも大事なことだと思います」
 
小島さんはこう続けます。
 
「コーチによって、あの人は教え方がうまい、あの人はうまくない、というのはどうしてもあるものです。3年生くらいの小さな子どもに楽しくサッカーを教えることが得意なコーチはいます。それでも、長い目で見たときに、子どもが小さいころからいろんなコーチと出会うからこそ成長できる、という考え方はあってもいいと思います。逆にいえば、常に同じコーチに見てもらえている状況は、一方で、いろんなコーチに見てもらえていない、ということと同じです。もしも、わが子をみるコーチが変わったとき、たとえ一時的に子どもの元気がなくなっていたとしても、親として、子どもがいろんな経験ができる、というくらいの心の余裕は持っていてほしいです」
 
次ページ:さまざまな出会いを経て子どもは成長していく
 

 
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