少年サッカーあるあるお悩み相談室
2016年10月21日
わが子が「前のコーチのほうがよかった」と言い出したら、あなたはどうする?
■さまざまな出会いを経て子どもは成長していく
サッカーをずっと続けていけば、必ずいろいろなコーチに出会うことになります。子どもにとって良いと思えるコーチ、悪いと思うコーチ、さまざまなシチュエーションのなかでさまざまなコーチと出会うことは間違いではありません。
「サッカーに限らず、自分自身の人生を大きく左右するような人と出会うには、まずいろいろな人と出会うことが大切です。確かに、目の前にいるコーチは、一人の良いコーチかもしれませんが、子どもの人生にとって良きコーチかどうかはわかりません。もしかすると、サッカーのコーチとしては“あまり良くない”と思われるような人が、子どもの人生に多くのことを教えてくれるかもしれません。わたしは関前SCの親御さんに、いろんなコーチにサッカーを教わったほうがいいですよ、と伝えています。だから、学年が変わると必ずコーチが変わるようにしているのですが、親御さんは心のなかで『せっかくいいコーチに教わっているのに、なぜ学年が変わるとコーチが変わってしまうんだろう』と思っていると思います。しかし、10年という長い年月を経てから振り返ってみると、『〇〇コーチよりも、〇〇コーチのほうが、子どものことをしっかり考えていたんだね』と思えることがよくあるのです。それに、、良いコーチ、というのは子どもをうまくしてくれるコーチが良いコーチであって、子どもにとって“楽しくて居心地がいいコーチ”が良いコーチとは限りません。そういうことを踏まえれば、いろんなコーチと出会うなかで、子ども自身があらゆることを感じながら経験を重ねていくことが大事だと思うのです」
■心配せず、見守ってあげよう
では、わが子が「前のコーチのほうがよかった」と元気をなくしているときに、親はどう対応すればよいのでしょうか。
「親御さんは何も心配する必要はないし、わが子がいろんな経験ができるチャンスと思ってぜひ見守ってあげてください。『〇〇コーチは良かったね。でも、〇〇コーチもきっといいことを教えてくれるよ』というようなスタンスでいいのではないでしょうか。小学3年生に難しいことを言ってもきっとわからないし、時間が経てばころっと忘れて、また新しいコーチとともにボールを追っかけるでしょう。子どもはいろんな出会いのなかで、いいこと、悪いことを含めて経験しながら成長していきます。親御さんもぜひ長い目をもってわが子を見守ってあげてください」
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