浅井教授(筑波大学)のキック講座
2012年4月11日
サッカーのフリーキック、ボールのどこを蹴る? 誰もが一度は蹴ってみたい「無回転ブレ球」を徹底解剖!
【正面・斜めからのアングル】
◎このキックの名手
C・ロナウド(ポルトガル)
ジュニーニョ・P(ブラジル)
本田圭佑(日本)
◎このキックの要素と特徴
◎このキックを使用する状況
「ゴール中央付近のフリーキックで狙う」
流れの中でシュートとして放たれる場合もあるが、基本的にはボールをセットしたフリーキックで使われる。とくにゴール中央付近からのキックは絶大な威力を発揮する。正面に向かうと見えたボールが不規則に揺れながら、GKを無視して決まるシーンは圧巻だ。
◎キック博士 浅井武のワンポイント解説
「通常のキックより接触時間を長くする」
ブレ球のインパクトは力学的には「並進運動」と呼ぶもの。足首を立てて硬くした足先の重心をぶらさず、地面と平行にしばらく押し出す動きが必要です。ボールとの接触時間を長くするイメージを持ちましょう。
浅井 武//
(あさい・たけし)
筑波大学大学院人間総合科学研究科教授。工学博士。研究分野はスポーツバイオメカニクス、スポーツ工学。日本人スポーツ研究者としては、はじめて国際物理科学雑誌『Physics World』に論文が掲載。モーションアナリストとして、また名門・筑波大サッカー部の総監督として多方面で活躍するキック研究の第一人者。