浅井教授(筑波大学)のキック講座

2012年5月15日

ここぞという時に得点につながる!敵の意表を突く「ラボーナ」の蹴り方とそのコツ

軸足の外側に置いたボールを、軸足の後ろから回した蹴り足で蹴るラボーナは、変則的なキックの中でもとくに難易度が高いテクニック。クリスティアーノ・ロナウドや、リカルド・クアレスマ、ガンソらがたびたび使用しています。
ただし、こういった変則的なプレーはあくまで「ここぞ!」という時に出すテクニック。正確性が低いためミスをしてピンチを招く可能性も高くなります。したがって使用する時の判断力も重要なポイントとなります。まずは、遊びの中でマスターしてみましょう!
スポーツ研究の第一人者で筑波大サッカー部の監督でもある浅井武教授(筑波大学)
にラボーナを使用するコツ、適したシチュエーションをお伺いしました。
◎ボール&足のインパクトポイントについて
「足の甲の中心でボールの真ん中を叩く」
当てるのはスパイクの靴紐を通している甲の中心部分で、ボールの真芯を上から「叩く」イメージで蹴る。インパクトでは蹴り足をナナメに伸ばし、なるべく足の甲の広い部分に当たるように、軸足との間隔を広くとる。最後は足首を返してスナップを利かせるように蹴ると強く叩ける。
◎キックの動作解説
(1)アプローチ
助走はボールに対してナナメ方向から入る。蹴る前にボールの位置をよく確認して、キック体勢に移る。
(2)バックスイング
ボールの左手前に軸足を置く。体をナナメに倒して、蹴り足になる左足を軸足の後ろから回して......。
(3)インパクト
軸足の裏側から回した蹴り足のヒザ下をコンパクトに振り、足首のスナップを利かせながらインパクトする。
(4)フォロースルー
インパクトの後に蹴ったツマ先が狙ったコースへ向いていると、狙った方向へ蹴ることができる。

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