子どもが自らサッカーノートを書き出す方法
2015年10月14日
じつはあなたのせいだった!? お子さんのサッカーノートが続かない理由とは?
あなたのお子さんはサッカーノートをつけていますか? きっと、「一度トライしてみたけど続かなかった」という人が多いのではないでしょうか。なぜ続かなかったのでしょう。子どもに継続力がないから!? 果たして本当にそうでしょうか。 サカイクではお馴染み、しつもんメンタルトレーナーの藤代圭一さんに話を聞きました。
お子さんがサッカーノートを続けられなかった理由は、じつはあなたにあるのかもしれません。
■ノートをつける目的をはっきりさせよう!
――藤代さんは振り返りが大事だと言われています。その点で「サッカーノート」を推奨されていますが、その理由を教えてください。
練習後や試合後に、コーチがその日の感想を子どもたちに伝えることはよくあります。しかし、子どもが自らのプレーを振り返ることはほとんどありません。そこで「サッカーノート」を用い、客観的に見直すことが成長につながると考えています。負けた試合はその日のうちに整理すれば引きずらずに済みますし、勝った試合は良かったポイントを具体化すれば次に生かすことができます。
――確かにそうですね。しかし、小学校低学年はなかなか言葉で表現することが難しいです。
そもそもこのノートを使う目的は、競技の上達が一つです。そして、もう一つは続けること。だから、机に向かって書く時間が大切なのです。低学年にサッカーの内容を求めるのは難しいことですから、質にこだわりすぎては子どもに負担をかけてしまいます。言葉にできなければ、図や絵で記してもOK。徐々に言葉にできればいいと思います。
――うまく言葉で示すことができるようになるためには、どうしたらいいでしょうか?
子どもたちがノートに書く内容はサッカーのことです。指導者は当然、それに対してアドバイスを送ることができますが、親の場合はサッカー経験がない限りは難しいです。だからといって、知らないことを知っていると見栄を張る必要はありません。逆に、子どもたちに「どうしてあんないいプレーができたの?」と教えてもらったらいいのです。
――それはどうしてでしょうか?
子どもの目線に立てば、サッカーノートを書くのはうまくなりたいからです。しかし、指導者や親の目線で見ると、ノートはコミュニケーションツールです。つまり、子どもが何を考えているのか。心の中でどんなことを思っているのかを知るいい機会です。だから、ノートを使って会話をする気持ちでコメントをしてあげることが、両者にとって長続きするコツだと感じています。
■認めてあげることで、子どもは継続できるようになる
――年齢を重ねると、一緒に過ごす時間も少なくなります。親もいいことを書こうとがんばらず、素直に子どもに聞いてしまえば楽ですね。
何でも認めてもらいたいのが子どもです。自分が書いている内容以外のことを指摘されると、どんどんやる気を失います。字が汚い、何で全部埋めないんだ、内容のあることを書きなさい......。はじめから大人が望むことをできるわけがありません。
――毎回、練習が終わるたびにノートを書くことは大変です。子どものやる気を起こさせるようなアドバイスの書き方って何かありますか?
最初は内容を求めすぎてはいけません。例えば、3日目まで続いたのであれば、「今日も続けられたね。3日目、おめでとう。4日目も楽しみにしているよ」。これだけでも十分にやる気にさせられるはずです。
――では、次の段階として質を上げるには、どんなことをしたらいいのでしょうか。
続けていると、子どもは徐々にうまく言葉で表現できるようになります。だから、指導者や親は子どもが書いている内容に対して「へぇ、すごいね。どうして?」とちゃんと興味・共感を示し、その理由を探ってあげるだけでいいのです。その積み重ねが考える習慣化につながり、少しずつ自分の思ったことを言葉で説明できるようになります。
――興味を示して理由を聞いてあげることが重要なんですね。他にポイントはありますか?
サッカーノートを書く目的を大人が明確に持つことです。プレーの上達なのか、人間性の向上なのか……。それによって子どもたちにかける言葉が変わります。そして、それは簡単にわかりやすい言葉で十分です。だから、子どもも大人もノートにかける時間は10分程度でいい。長くかかわれば負担になりますから。そういう点では、ベネッセさんのサッカーノートは書くポイントが整理され、記載欄もほどよいスペースです。子どもにとってもストレスになりません。きっと長く続けられるし、一人一人の成長にもつながると思います。
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■応募締切:2016年3月31日(木)
※ノートの発送は、応募受付後、約14日前後になります。(年末年始や大型連休をはさむ場合は、14日を超える可能性があります。あらかじめご了承ください)