子どもが自らサッカーノートを書き出す方法

2015年10月28日

サッカーノートをわたす前に実践したい!お父さんお母さんにできる3つの準備!

 

■出会いはタイミングと気持ちが重要だと知っておく

子どもがサッカーノートと出会うにはタイミングと気持ちが大切だということを知っていますか?
 
お母さんもお父さんも、楽しい趣味は継続できるでしょう。始めたきっかけは楽しい瞬間、ハマった瞬間などそこに気持ちの盛り上がりがあったはずです。だから、そこに『やらなければならない』という強制力を感じた瞬間にやる気を損なうでしょう。
 
子どもは、楽しいサッカーがうまくなりたいと思うもの。しかし、運動能力など個々に差があるのは人間だから当たり前のことです。ただ努力を続けることは平等に与えられた機会だから、自分なりの創意工夫によってサッカーがうまくなることも平等なのです。
 
その創意工夫の一つのツールとしてサッカーノートがありますが、とても高いハードルです。だからこそ、書くことがイメージの整理につながること、明確な目標が続ける理由になることをお伝えしました。しかし、やる気がないときに、サッカーノートを渡されてもなかなか取り組めないし、続きません。
 
藤代さんは、サッカーノートとの出会いが大切だと主張します。
 
「たとえば、日本代表戦やJリーグ、欧州サッカーリーグなど子どもが興味のある試合を見ると気持ちが盛り上がりますよね。そこにメッシ選手や本田圭佑選手など憧れの人物がいれば、『あの選手みたいになりたい』『あの選手のようなプレーをしたい』といろんな想像を思い描くのは自然なことです。私は、サッカーノートを始めるには『出会い』が大事だと思っています。そのタイミングは気持ちが盛り上がり、やる気に満ちているときがいい。そんなときにさりげない会話の中で、小学生の頃にサッカーノートを書いてプロという夢を叶えた選手の話題を持ち出すのです。もちろん、子どもの好きな選手がサッカーノートを書いていた選手だったらベストです。でも、なかなかないことなので、何人かサッカーノートを活用していた有名な選手をリサーチしておいて、その選手の話題をさりげなく切り出すのです。そこで、その選手に共感を覚えたら『その選手もサッカーノートを書いていたみたいだから、やってみたら?』と差し出すのです」
 
あくまでも『やってみる』と自主的に始めることが大切です。なぜなら、お母さんやお父さんに与えられたサッカーノートでは『止めたい』と感じたときに言い訳の材料になるからです。だから、『やる』と口に出した責任が必要で、さらに続ける理由にもつながっていくのです。
 
実際にサッカーノートを始めてからも子どもが自らの言葉で記し、内容を考えることが重要です。たとえ、どんな内容であってもお母さんやお父さんは書いたことを認め、なぜかと理由を『問う』こと、そして、子どもが答えるまで『待つ』ことが務めなのです。それは、子どもが自分なりの言葉や図解などの方法で内容をイメージし、頭の中に整理することが大事だから。
 
もし、お母さんやお父さんが先走り、「あのプレーはこうすればいい」「こうするためにはああすればいい」と口に出してしまっては、子どもは自分なりのロジックでイメージを整理し、頭にインプットすることができません。
 
やる気に満ちているときにサッカーノートを書くきっかけに出会い、明確な目標に向かって日々イメージを整理し、蓄積していく。
お母さんやお父さんにサッカーノートを始めるために準備があることを知っていれば、子どもにいいアシストを送ることができるのです。
それを心にとどめ、子どもにサッカーノートを勧めてはいかがでしょうか。
 
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