みんなで守ろう子どもの笑顔!サッカーで子どもが熱中症にならないために大人がすべきこと

2016年7月 4日

サッカーで足がつったら要注意? サッカー少年の親が覚えておきたい熱中症12の症状

 

■意識がなければ救急車を!覚えておきたい応急処置

もし意識がない場合は、すぐに救急車を呼ぶことです。意識がある場合や救急車を要請して救急隊員が到着するまでの間にやらなければいけないのが応急処置です。
 
「熱中症の応急処置はすべて日陰で行ってください。試合会場や練習場所では、もしものときに備えて日陰や屋根のある建物を確認しておくのも大切なことです。その際、冷房が効いている部屋があればベストです」
 
そして、衣服をゆるめ、水分や塩分を効果的に補給させます。これはスポーツドリンクよりも市販されている経口保水液がより効果的です。経口保水液は日常的に飲むには塩分が高すぎるので、症状がないときの飲み過ぎには注意しましょう。こうした対処で症状が改善しない場合は病院に行きましょう。
 
「熱中症は重症化していく可能性があるので、しばらくは体温をチェックしながら、経過観察する必要があります。体温計を携帯しているといざというときに便利です」
 
応急処置を行う際に気をつけなければいけないことがもうひとつあります。それは症状によって“安静にする体位(姿勢)がちがう”ことです。
 
「顔が紅潮している場合は、血液が脳に行こうとしている状態なので、足を低くします。顔面蒼白のときは、足を高くして脳への血流を促しましょう。足の高さだけで症状が変わります。逆の対応をすると症状を悪化させてしまいます」
 
汗の量はひとつの目安になりますが、これには個人差があります。普段から自分の子どもの発汗量や代謝の様子を見ておくことも大切です。
 
「体温が高くなると汗が出ます。大量に汗をかいている子がいれば、もしかしたら、だいぶ体温が高くなっているのかも? と気がつくことができます。でも個人差があって、普段から代謝がいい子は多少汗が多くてもそんなに心配することはないのですが、反対にあまり汗をかかない子が、異常なくらい発汗していたら、特に注意しておいてください」
 
熱中症では、大量の汗をかくと聞きますが、逆にまったく汗をかかないのも危ないと言います。
 
「汗が引いたということは、体が、これ以上冷やす必要がなくなったと判断したということです。しかし、体温が下がっていないのに汗がまったく出なくなった場合は、発汗異常が起きている状態です。熱が体にこもり熱射病になってしまう危険性があります」
 
体の熱をうまく排出できなくなると、意識障害や多臓器不全が起きることもあります。熱中症が疑われるときは、汗の量だけでなく体温にも気を配るようにしましょう。
 
応急処置の方法について詳しく知りたい人は、環境省の熱中症予防サイトにチャートやイラスト、動画などが詳しく載っているのでこちらを見ておくのもいいかもしれません。
 
熱中症の対処方法(応急処置)>>
 
これからはじまる本格的な夏。夏休みもあるため、練習や試合、大会の機会も増えることでしょう。しかし無理は禁物。暑さを考えず、ここで無理をしてコンディションを下げてもいいことはひとつもありません。
 
「夏は長期の休みもあり練習時間がたくさん取れるので、パフォーマンスが上がる時期です。だからこそ、夏にコンディションを落としてしまうとそれが大きな差につながります。たくさん練習したい、もっとやりたいという子どもたちの気持ちはわかりますが、気温や暑さ指数などを見て、休むときはしっかり休むのも、長い目で見ればサッカーの上達につながると思います」
 
金成さんが言うように、無理をして体調を崩して失った時間は戻ってきません。特に熱中症は甘く見ているととても危険ですので、子どもたちの安全を守るため、情報収集をして正しい対処法を身につけましょう。
 
 

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