教えて西部さん! 初心者の素朴な疑問に答えたサッカー観戦Q&A

2018年7月 6日

オフサイドルールがわからない! あれが無くなればもっとサッカーがわかりやすくなるのでは?

息子・娘がサッカーをやっているけど、サッカーのことがよくわからないお父さん・お母さん。

専門書は難しいし、試合を見ているだけでは中々理解が進まない。子どもが好きなサッカーを一緒に楽しみたいんだけど......というあなたにおススメ!

「あんなにゴールが大きいのにシュートが入らないのはなぜ?」
「4-4-2、4-3-3て何の数字?」
「裏ってどこのこと? 表はあるの?」

といった、いかにも素人なザックリとした質問や、予想のななめ上をいく珍問・奇問に、戦術解説の第一人者、西部謙司さんがサッカーの本質を噛み砕いて説明します。

サッカーのどこをどう見れば楽しいか、これを見れば手っ取り早くわかります。

代表の試合やスーパースターのニュースは見るけど、わかりやすいプレーの場面しか理解できない人、サッカー好きと、そうでもない人をつなぐコミュニケーションのヒントに!! ぜひお子さんとも一緒にお楽しみください。


それでは今回の質問と回答をどうぞ。


Q.やっぱりオフサイドがよくわかりません。

A.当然です。皆よくわかっていません。


【西部さんの解説】

オフサイドの基本的な説明は省きます。「サッカー競技規則」(公益財団法人日本サッカー協会)第11条 オフサイドの項目を参照してください。


わかりにくいのは、
1.(オフサイドポジションにいる者が)プレーに干渉する
2.相手競技者に干渉する
3.その位置にいることによって利益を得る


この3つのどれかに該当すると主審が判断したときにオフサイドが適用されるという部分だと思います。

例えば、シュートに対してオフサイドポジションの選手がGKの視界を遮る行為をした、こういうケースはオフサイドになります。また、プレーにも相手競技者にも干渉していないけれども、シュートがポストに当たって跳ね返ってきたのを入れたりすると、「その位置にいることによって利益を得る」ということになりオフサイドと判定されます。

まあ、その位置にいることで利益を得るからオフサイドなわけですが、このあたりはけっこう複雑な場合もあり、いずれも主審の判断で干渉したか、利益を得たかが決まるわけで、これはもうプレーしている選手もよくわからないことが多々あると思います。

(C)高田桂

あの......、わからないでいいです。あんまり複雑なのは私も諦めています。スローで検証してはじめて「ああ、干渉しているといえば干渉しているのか」みたいなのは、もうわからんでいいと。主審にお任せします。

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