蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~

2018年2月21日

子どもに良い影響を与えないコーチ問題

■ゆったり構え、わが子の意思を尊重することが大事

※写真はサカイクキャンプの写真です。 質問者及び質問内容とは関係ありません

「子どものために何かしなくちゃ」
お子さんがあまり良い環境にいなかったり、ピンチを迎えたとき、親御さんは焦るあまりわが子の意思を確認せずについ動いてしまいがちです。

そうすると、多くの場合、良い結果は得られません。これまで取材してきた親御さんも、そして私自身もそうでした。

「いろんな大人がいるからねえ。あなたも大変ねえ」

そのくらいゆったり構えてみる。ふと見渡すと、そんなお母さんが、実は子どもに一番良い影響を与えています。

文章を読む限り、お子さんはとても順調に育っていると御見受けします。どんな大人がそばにいようが、時間に遅れたことはなく、いつも準備や片付け等をやっているわけです。彼の力をぜひ信じてあげてください。

それとともに、育てたご自分にも自信を持ってくださいね。

島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てる テニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。
最新刊は、ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)。

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