蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~
2019年8月28日
試合で起用されなくなって泣く息子をどう受け止めたらいいの問題
■お子さんの気持ちを前向きにするためにしてほしい3つのこと
いかがでしょうか。
小さいときから息子さんの自己肯定感を育てているでしょうか。もしかしたら、言いすぎたり、否定する場面が多かったりはしませんか。
もしそうであれば、今日からせっせと自己肯定感を育みましょう。
「自分は大丈夫」「サッカーの試合に出られなくも全然OK」と思えるようにしてあげてください。
そのために、お母さんは以下の三つのことにトライしてください。
1.「子ども分析」をしない→全部好き
お子さんのことを本当に大事に思うなら、お子さんのプレーを分析したり、メンタルが弱いと結論付けたりするのはやめましょう。この子がサッカー選手としてどうあるべきかなんて、プロのコーチでも責任もっては言えません。CTスキャンがあれば人間の体は見渡せますが、私たち親はスキャンできない。親だからこそ情もあり、欲目もあり、判断できづらい。であれば、無駄なことです。分析しないことです。
「まあ、泣くな、泣くな。君はユニフォーム着ているだけでもかっこいいんだから。そうやって泣いている顔もかわいいけどね」
そんな余裕を親が持つこと。子どもが努力しなくてもいい部分(ユニフォーム姿など)を褒めてあげてください。
2.心の中でもわが子を否定しない→いいところを褒める
一番目と似ていますが、メンタルが弱いなどと否定しないほうがいいでしょう。「どうせ僕はダメな子だと思っているでしょう?」と子どもに見透かされます。それは自己肯定感を下げることになってしまいます。「試合前のシューティング、枠に行ってたねえ。うまくなったんじゃない?」などといいところをたくさん認めましょう。
3.たかがサッカー→「楽しい」を見つける
たかが子どものサッカーです。これからもっともっと楽しいことがあるし、他にも好きなことができるかもしれません。お母さんがサッカーを楽しんでもらいたいと思っているのならば、「試合に出られなくても、練習で楽しもう。練習試合で楽しもう」と、親のほうがそんな気持ちでいれば、子どもも「まあ、いいか。中学になったらまた頑張ろう」と思えます。
そうやってポジティブに物事をとらえていれば、意欲が生まれます。