蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~
2019年9月26日
保護者の協力ゼロ。代表もコーチも辞めたいほど辛いです問題
■親の退団と子どもがチームに残るかは別問題。その理由は......
同時に、お父さんの「退団」に、息子を巻き込んではいけません。
「今年度いっぱいで自分はチームを辞めようと思っていますが、そうなるとチームに迷惑をかける事になるので、我が子をこのままチームに所属させる訳にはいかない」
お父さんはそのように書かれていますが、一度働きかけていれば、そこで合意を得られなかったのでやめることは迷惑をかけていることにはなりません。そもそもボランティアです。
指導をしてもらいたいのであれば、親たちはレッスン料を払ってコーチを雇えばよいのです。
現在のチームの運営はうまくいっているとは思えません。
コーチにお任せで交流もないので、コーチと親との信頼関係が育まれていないように見えます。
「試合中に意味なくその子が交代させられ、その後のフォローも無く辛い思いをしていた」と親御さんからクレームを受けたとありますが、子どもは未熟なのでそういった文句を言ったりします。
でも、親がコーチに対し「ボランティアなのにひとりでよくやってくれている」とか「子どものためにやってくれて良い方だ」といったリスペクトがあれば、「コーチは忙しかったんだと思うよ。なぜ交代させられたか自分でよくプレーを振り返ってごらん」とか「自分でコーチに聞いてみてごらん」などとアドバイスできるはずです。
さまざまなことをもっと学び合わなくてはいけないチームに見えます。
が、お父さんが去ったとしても、子どもに退団を強いるのはやめしょう。お父さん自身憂れいているように、大人の都合で移籍させることは賛成できません。新しいチームでうまくいかないことがあると、お父さんのせいにするでしょう。
人は自己決定するから、粘り強く向き合うことができるんです。
そこを忘れないでください。息子さんの意思に任せましょう。