蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~
2021年6月23日
父親が自主練に付き合わないと子どもは上手くならないのか問題
■子どものサッカー意欲を高めるために親がすべきこと
そこをアップさせていくには、お母さんやお父さんがお子さんの取り組みを認める、つまり褒めることです。
「よく頑張ったね」「えらいね」とプロセスを褒めてあげましょう。今日は何点とったとか、先発だったとか、そういった結果だけに親が注目していると、結果が出なくなったときに立ち向かうエネルギーが生まれません。結果よりプロセスを認めることで意欲が増すことは、脳科学でもエビデンスがあります。
冒頭で申し上げたように、いい大人の私達でも、褒められればうれしいものです。
ぜひ一喜一憂せず、「成長する力」を育ててあげてください。
島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
スポーツ・教育ジャーナリスト。日本文藝家協会会員(理事推薦)1男1女の母。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』や『東洋経済オンライン』などで、スポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。主に、サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』『王者の食ノート~スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著/いずれも小学館)ブラック部活の問題を提起した『部活があぶない』(講談社現代新書)、錦織圭を育てたコーチの育成術を記した『戦略脳を育てる テニス・グランドスラムへの翼』(柏井正樹著/大修館書店)など企画構成も担当。指導者や保護者向けの講演も多い。
最新刊は『世界を獲るノート アスリートのインテリジェンス』(カンゼン)。