蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~
2023年12月20日
社会人野球までやった父。中1サッカー息子に文句を言ってしまう自分を何とかしたい問題
■アドバイス③あなた自身が変わる方法
(写真は少年サッカーのイメージ ご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)
三つめ。
変わるための積極策は、すごく簡単です。息子さんのお母さん、つまりパートナーがいらっしゃるのであれば、彼女に自分はこれからこうありたいから、違うと持ったら注意してくれと頼みましょう。彼女が同じ教育観で、お父さんと同じようにきつくあたるようならば、そこは一緒に学びを入れてください。
加えて、パートナー以上にお父さんのやり方を知っているのは、当の息子さんです。息子さんに、これまでの子育てをまずは謝りましょう。そこからが新たなスタートです。
池上さんの本にも「親は安全基地になって」とあります。理不尽でただ怖いお父さんよりも、心的安全性を与えられるあなたが息子さんに必要です。
島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
ジャーナリスト。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』『東洋経済オンライン』などでスポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』(小学館)『世界を獲るノート アスリートのインテリジェンス』(カンゼン)『部活があぶない』(講談社現代新書)『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)『オシムの遺産 彼らに授けたもうひとつの言葉』(竹書房)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著・小学館)『教えないスキル ビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術』(佐伯夕利子著・小学館新書)など企画構成者としてもヒット作が多く、指導者や保護者向けの講演も精力的に行っている。日本バスケットボール協会インテグリティ委員、沖縄県部活動改革推進委員、朝日新聞デジタルコメンテーター。1男1女の母。