蹴球子育てのツボ ~サッカーで子どもは一人前になる~

2024年8月 7日

頑張らないのに文句ばかりの娘にうんざり。どうしたら子育て楽しめますか問題

■「頑張らない子」を育てているのは誰?


(写真は少年サッカーのイメージ ご質問者様及びご質問内容とは関係ありません)

 

以前、都内のサッカースクールで指導していた30代のコーチが私にこう言いました。

「親が子どもに『なんで頑張らないの!?』と怒っています。でも、そういう子どもを育てているのは誰なんですか? って僕は思う。天に唾(つば)してるわけですよね」

顔に唾が落ちてきませんか? 本気で走っているかは本人しかわからないことです。じりじりしますが結果も含めて達観して待ちましょう。

待つ時間は、わかり合う時間です。娘さんのサッカーからまずは距離を置くこと。それって誰の課題だっけ? と常に考えること。

「課題の分離」をぜひ実践してください。

 

島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
ジャーナリスト。筑波大学卒業後、英国留学など経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1998年よりフリー。『AERA』『東洋経済オンライン』などでスポーツ、教育関係等をフィールドに執筆。サッカーを始めスポーツの育成に詳しい。『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版)『左手一本のシュート 夢あればこそ!脳出血、右半身麻痺からの復活』(小学館)『世界を獲るノート アスリートのインテリジェンス』(カンゼン)『部活があぶない』(講談社現代新書)『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)『オシムの遺産 彼らに授けたもうひとつの言葉』(竹書房)など著書多数。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(池上正著・小学館)『教えないスキル ビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術』(佐伯夕利子著・小学館新書)など企画構成者としてもヒット作が多く、指導者や保護者向けの講演も精力的に行っている。日本バスケットボール協会インテグリティ委員、沖縄県部活動改革推進委員、朝日新聞デジタルコメンテーター。1男1女の母。

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