【動画】元日本代表DF岩政大樹が教える、確実にディフェンスが上手くなる方法
2018年9月 4日
相手と身長差があってもコツを掴めば競り合いに勝てる! DFの必携スキル「ジャンピングヘッド」の基本
鹿島アントラーズで数々のタイトル獲得に貢献し、チームの黄金期を支えた選手の1人で元日本代表のセンターバック、岩政大樹がディフェンスが確実に上達するポイントをアドバイス。
守備の常識を疑い、自分なりのプレースタイルを作り上げていったことで、常勝・鹿島アントラーズで10年もの間ポジションを守り続けた岩政さんが、自らが戦いの中で失敗と成功を繰り返して獲得した守備理論を解説します。
身体の向きや動かし方だけでなく、どうしてそのプレーが大切なのかを理論的に説明します。また、動画では本人が実演してプレーのポイントを解説。
守備のやり方で悩んでいる少年少女はもちろん、お父さんコーチ、指導者も子どもたちの指導の参考にしてください。
第2回目は、ゴール前の競り合いでボールをクリアする時に行う「ジャンピングヘッド」のコツをご紹介します。ただやみくもにジャンプするのではなく、全身を使ってしなやかに、そして相手より先にボールに到達する跳び方をマスターしましょう。
(提供:ストライカーデラックス)
■まずはジャンピングヘッドの基礎をマスター
ジャンピングヘッドのコツは3つあります。
1つ目は、腕をバンザイするように上げて勢いをつけて跳ぶこと。2つ目が、自分の斜め上に向かってジャンプすること。真上ではありません。
そして3つ目が上空で止まるようなイメージを持って、落ち際で頭にあてることです。
まずはこの3つのコツを意識して、相手がいない状態で練習して身体の動かし方を理解してみましょう。
<連続写真で動き方を解説>
■ジャンピングヘッドの正しい例
1.ボールの落下地点を予測して落下点に走る
2.ボールから目を離さず走り、勢いをつけて......
3.腕を下から上に振り上げつつ、跳び上がる準備
4.すこし早めに跳ぶ意識で斜め前にジャンプ
5.空中でボールを待つ。この時もボールをしっかり見る
6.落ち際でミートする
■競り合いでは後ろから跳んで相手の上でミート
ジャンピングヘッドの3つのコツはすべて相手との競り合いで勝つための方法です。
1つ目の「腕を上げてジャンプする」のは、相手の方に手を掛けてファウルにならないようにするため。2つ目の「斜め上に跳ぶ」のは、相手の頭上の空間に入りやすくするためです。
3つ目の「落ち際でヘディング」ですが、これは落ち際で頭に当てようとすると、かなり早めにジャンプすることになります。こうすると、相手よりも先に跳ぶことになり、相手の頭上の空間に先に到達できるようになるのです。
この3つを踏まえて後ろからの競り合いにチャレンジしてみましょう。
<後ろからの競り合いの正しい例>
1.勢いをつけて......
2.腕を振り上げながら斜め上へ跳ぶ
3.空中で待つ。この時、上で止まるイメージで
4.相手の頭上でミート。当てる場所は第一回目で紹介した眉と眉の間
5.強いボールが飛ぶ
次のページでは岩政さん自身が動画で「良い例」と「好ましくない例」を実演し、動き方のポイントを解説してくれていますので、よく見て練習の参考にしてみましょう。